狛江市の古墳で7世紀に造られたとみられる横穴式石室がこのほど見つかり、10月14日に見学会が行われた。昨年11月に同市猪方3-21にある猪方小川塚古墳を宅地造成にともなう緊急発掘したところ掘り出されたもので、同市教育委員会などの関係者は奇跡的な発見を喜ぶとともに、狛江の古墳について再検討を要する大きな発見と話している。同市では急きょ保存のため今年度予算に敷地を買い取る費用を計上して面積約240平方mの土地を買収するとともに、9月から10月にかけて保存のための調査を実施した。今後は遺跡の詳細な調査をまって、保存の方法などを検討することにしている。見学に訪れた市民たちは、切石で組まれた石室を眺めながら古代のロマンに思いをはせていた。
写真は、狛江市内で初めて見つかった猪方小川塚古墳の切石積みの横穴式石室