第94回全国高校サッカー選手権大会の2回戦が1月2日に行われ、長崎県代表の長崎南山と等々力競技場で対戦した神奈川県代表の桐光学園(川崎市麻生区)は、3対0で快勝、3回戦に駒を進めた。
桐光は1月3日14時10分からニッパツ三ツ沢球技場で青森山田(青森県代表)と対戦する。
写真=3点目のPKを決めたFW小川航基
地元の桐光を応援しようと同高の生徒だけでなく、麻生区をはじめ川崎市民が訪れ、スタンドを埋めた。
試合は、開始早々から9回目出場の桐光が初出場の長崎南山を相手に押し気味に進め、再三ゴール前に迫り5本のシュートを放ったが、必至に守りを固める長崎南山のゴールを割ることができず、0対0で折り返した。
後半に入っても桐光の猛攻は続き、49分にU-18日本代表で主将のFW小川航基#9がMF鳥海芳樹#10からのパスを左足でけり込んで待望の先制点を決めた。その4分後には相手GKがはじいたコーナーキックのボールをFWイサカ ゼイン#7が頭で押し込んで追加点を奪った。71分にはFW小川がPKを冷静に決めて3点目を奪い、勝負を決定づけた。守っても長崎南山に1本もシュートを与えず、完封で勝利を収めた。
試合後、桐光の鈴木勝大監督は「前半はフィニッシュがうまくいかなかったが、ハーフタイムで修正して後半の早い時間帯で1点が取れ、自信になった。きょうの出来は60%程度。これから1戦1戦大切に戦っていきたい」と話していた。
小川主将は「ハーフタイムに監督からニアに走れといわれ、言葉通りにしてゴールできた。まだチャンスがあったのに決められなかったのが残念」と反省を口にしていた。2点目を挙げたイサカ ゼインは「(ゴールは)予測通りにボールが来たのでうまく決められた。小川に負けないぐらい点を取ってアピールしたい」と闘志を燃やしていた。
チームから贈られたユニフォームを着て応援した福田紀彦川崎市長は「後半は危なげなく勝てて良かった。この調子でがんばってほしい」と喜んでいた。