改修が検討されている狛江市の市民センター(中央公民館)について考える初のワークショップを「市民センターを考える市民の会」(平井里美代表)が10月31日に西河原公民館で開催する。
写真=9月19日に開かれた市民センターを考える市民の会の中間報告会
9時30分〜12時までのワークショップでは、利用者年代などによって施設について希望が異なることを考慮し、子育て中、子ども、勤労者、中高年、若者などのグループに分かれ、「あったらいいな こんな市民センター」をテーマに施設や夢などを話し合い、発表する。
参加は無料で、希望者には手話通訳、要約筆記をつける。
同会は、市民センターの改修案を市民が主体となり約1年がかりでまとめるプロジェクトを運営しており、公民館や図書館の利用者を中心に幅広い年代の市民150人以上が参加している。
市と協定を結び2015年2月に発足、財政、公共施設、公民館、図書館の4つの分科会を設けて、毎月1回テーマを決め勉強会や話し合い、他市の公共施設見学会などを行っており、どの分科会にも参加できるのが特色。
同市は「狛江市公共施設整備計画」に基づき、2013年に市民センターの耐震診断を行った。その結果、耐震性に大きな問題がないことから、市は一部の部屋の壁を取り払って新たなスペースを作るなどの改修計画案を作成、約5億円の予算案を計上した。これに対し、市民から「リフォーム程度の改修としては費用が高過ぎる」「増改築も検討すべき」「市民の声や意見を聴くべき」などの声があがった。その後、「市民センターの増床を視野に入れた改築を求める陳情」が市議会に提出され、同年12月に全会一致で採択され、また、市民センターを利用する市民団体などから「増改築を市民とともに考えて」との要望書が市に提出された。
こうした動きを受け、市は2014年6月に改修計画案の凍結を表明、同年8月に「生涯学習・社会教育のあり方の検討」「公民館・図書館の機能並びにサービス提供のあり方の検証」「市の計画・財政状況の検証」の3項目を、時間をかけて市民と検討する方針を示した。
その後、市に要望を出した市民団体で組織した「公民館・図書館再生市民プロジェクト」が、3項目について検討を重ね、市と対等の関係で改修計画を策定しようとプロジェクトのメンバー27人が呼びかけ人となり、より多くの市民が参加できる組織として「考える会」が発足した。
ことし9月19日に市民センターで、市民96人が参加して中間報告会を開催した。この日は、市の担当職員も出席、公民館・図書館に関する市民意識調査と、同会が利用者から集めたアンケートの報告のほか、狛江在住の建築や都市計画専攻の大学院生らによるプレゼンテーションも行われた。
同会では、中間報告に加え、ワークショップをさらに1、2回開いて多くの市民の声を集め、来春には改修計画の骨子をまとめることにしている。
問い合わせはEメール(shimin@komae-tokyo.org)またはファクス03-3430-1402市民センターを考える市民の会。
これまでの活動内容などの詳細は同会HP(こちら>)