明治安田生命J3第33節の6試合が10月11日各地で行われ、FC町田ゼルビアは町田市野津田の町田市立陸上競技場でカターレ富山と対戦した。町田は、富山の堅い守備が崩せずなかなか得点できなかったが、後半2ゴールを決め2対0で3連勝した。
写真(撮影 : 山本真人、神津佑磨)=試合後、笑顔でサポーターに手を振る町田イレブン
町田は前節が休みで、第3クールでまだ休みがない首位・山口との差が9と広がっており、これ以上の差は避けたいところ。一方、富山は2009年から2014年までJ2だったチームで、今季の対戦成績は町田の2勝0敗。成績不振を理由に8月27日に監督とヘッドコーチが交代、第3クールに入った27節から澤入重雄ゼネラルマネージャーが指揮を執っている。競技場では3,163人が観戦した。
試合は、町田が序盤から積極的に攻めて(写真左)主導権を握り、ミドルシュートを打つなどチャンスを作った。富山は20分すぎから攻撃のリズムをつかみ危険なシュートを打つなどフリーキックを奪うなど一進一退の状態が続き、前半を0対0で折り返した。
町田は48分に、相手キーパーのクリアをFW戸島章(#23)がブロックしてこぼれた球をFW鈴木孝司(#9)が押し込み先制点をあげた。その後、反撃に転じる富山の攻撃を高い守備意識でしのいた。75分にフリーキックのチャンスからの波状攻撃の末、相手DFのクリアボールをMF森村昂太(#29)が競り落としMF李漢宰(#6)が右足の強烈なミドルシュートで決めて追加点を奪った。町田はその後、選手を4人入れ替えて相手の反撃を封じて完封で勝利した。
この日のシュート数は富山の6本に対し、町田は25本と相手の4倍以上で、最後まで勝ちにこだわる姿勢を見せた。
試合後の会見で相馬直樹監督は「残り7試合という状況の中で、山口さんとは9ポイント差がある状況ではありますが、我々は勝ち続けるしかないことを選手たちにも話してきました。前節が休みで間が空きましたので、もう一度チャレンジしようと確認して臨んだ一戦でした。そういった思いの部分を選手たちはよく表現してくれたと思います。それがシュート数25対6という数字にも表れていたと感じています。ただシュートをたくさん打った一方で2点しか取れなかったことも事実で、点を取ることはさらに突き詰めていかないといけないと思っています」と試合を振り返り、10月14日の天皇杯に向けては「福岡は好調で守備が堅いということは分かっており、守備が堅い相手から点を取ることを求めていかなければならないと思っています。天皇杯の2試合も、今日の試合も無失点で抑えられましたし、選手たちの中には守備への自信もあると思っています。それがどこまで通用するのか。選手たちとチャレンジしたいと思っています」と意気込みを語った。
次のホームゲームは、34節の10月18日16時からSC相模原と対戦する。