サッカーJ3のFC町田ゼルビアが8月23日に東京都北区西が丘の味の素フィールド西が丘で行われた第20回東京都サッカートーナメント決勝戦に出場、早稲田大学と対戦して2対1で破り、2011年以来2度目の優勝を果たした。この大会は、第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会の東京都代表の決定戦を兼ねており、町田は天皇杯サッカーに2年ぶり4度目の出場を果たした。
町田の天皇杯初戦は8月30日で、盛岡市の岩手県営運動公園陸上競技場で13時からJ3のグルージャ盛岡と対戦する。
写真(撮影 : すべて山本真人)=全選手で優勝セレモニー記念撮影
同大会で町田は、6月17日にLB-BRB TOKYOを2対0、8月20日の準決勝では東洋大学をスコアレスドローの延長戦の末PKで7対6で振り切り決勝戦に進んだ。
中二日で行われた決勝戦には、町田は東洋大戦から先発を5人代えて臨んだ。立ち上がりは互いに相手の動きを見る様相だったが、町田は早大の堅い守りを崩せずチャンスが作れなかった。しかし、40分に相手のハンドから獲得したPKをMF鈴木崇文(#17)が決めて先制(写真左上)、前半を1対0で折り返した。
後半、早大は攻撃の勢いが増し一進一退の攻防が続いたが、67分にFW山内寛史(#10)にゴールを許し同点となった(写真右)。町田は勢いづく早大に耐える時間が続いたが、途中出場のFW中村祐也(#11)、MF遠藤敬佑(#8)がボールを保持できるようになった。終了間際の88分、フリーキックのチャンスからゴール前の混戦のこぼれ球を遠藤が押し込み(写真左下)勝ち越しゴールを決めて逃げ切った。
町田が同大会で優勝したのは、2011年ポポヴィッチ監督の時で、2012年はJ2枠で天皇杯に出場し、過去最高の4回戦まで進んだが、ガンバ大阪に敗戦した。
試合後の会見で相馬監督は「天皇杯の予選はカテゴリーも違うし、相手の挑戦を受ける立場で、きちんとそれをはね返しその力をつけていかないとリーグ戦でも最後まで勝ち上がれないだろうという話をして、選手たちに少しプレッシャーをかけて送り出しました。最終的にそういう持っていき方をしたことが1-0で終わりたいという風になってしまったのかなと思います。意地でも勝つという中で勝ちを持ってきてくれたことは大きな自信になると思います。本大会は1回戦でJ3のグルージャ盛岡を倒せば、J1、J2のチームと戦える大会です。勢いをつけられるような大会にしたいと思います」と話した。