狛江市で6月19日夜、国会で審議中の安全保障法案に反対する集会とデモが行われ150人以上の市民が参加した。参加者は小雨の降る中、「憲法違反の戦争法案反対」「集団的自衛権行使は憲法違反だ」「狛江市平和都市宣言を生かそう」などとシュプレヒコールをしながらデモ行進した。
写真=夜の町をデモ行進
この集会とデモは、こまえ社会保障推進協議会、東京土建一般労組狛江支部などが、「地域で平和を求める声をあげて行動しよう」と、5月中旬にこまえ九条の会、平和憲法を広める狛江連絡会などの市民団体に呼びかけ「6・19戦争なんてイヤだ!狛江市民集会&デモ」実行委員会(岡村誠実行委員長)を結成して主催したもの。
同委員会では、今国会での法案通過を阻止するため、法案に不安を持つ多くの市民に参加してもらおうと、チラシを3万枚を印刷、6月中旬に市内の各家庭に配布した。
この日は18時30分から狛江市中央公民館で集会を開き、岡村委員長が、政府が2014年7月に集団的自衛権行使容認の閣議決定してから国会に上程するまでの経緯や衆議院憲法審査会で3人の学者が「法案は憲法違反」としたこと、狛江市の平和都市宣言、市議会で集団的自衛権撤回を求める意見書が採択されたことなどを説明。その後、こまえ九条の会の寺尾安子さんや市議会議員らが意見表明した。集会には主催者の予想を上回る150人以上が参加、趣意書などを書いたチラシが足りなくなるほどだった。
集会後のデモでは、「9条を守ろう」などと書かれたカードを手に市内の本町通り、一中通り、狛江通りなど約3.5キロを1時間余りかけてゆっくりと行進、沿道では勤め帰りの人がデモの参加者に握手を求めたり、拍手を送る人もいるなど、法案への関心の深さを示す光景も見受けられた。
同実行委では、これからも国会の動きに注目して法案反対の意思を示したいと話している。