狛江市元和泉の泉龍寺にある弁財天池で6月13日夜、ホタル観賞会が催され、詰めかけた家族連れなどが夜のやみに点滅する涼しげな緑色の光の軌跡に歓声を上げていた。
写真=ケージの中を飛ぶホタル
この観賞会は、かつては狛江でも普通に見られたホタルの復活をめざして東京狛江ロータリークラブ(松坂健一会長)が毎年この時期に催している。ことしで6回を数え、夏の名物行事として心待ちにしている市民も多い。
弁財天池から流れ出る水路に黒いネットでケージを作り、ゲンジボタル約400匹をケージと池の周りに放した。昨年はヘイケボタルだったが、ことしは体がひと回り大きく、光も強いゲンジボタルにしたため、訪れた人たちからは「明るく輝いてすごくきれい」「離れていても、よく見られる」などと好評だった。子どもたちの中には始めて見るという子も多く、「どうしてホタルは光るの?」「光る仕組みが知りたい」などと興味深そうに見つめる子もいた。また、年配の人は「昔は狛江市内でも見られたので、すごく懐かしい」「復活できたらいいですね」などと話していた。
同クラブでは、ホタルの復活に取り組んでおり、観賞会もその一環。ホタルは数日間、ケージに入れて公開しており、光る姿を観察することができる。その後は、狛江二世の誕生を目標に、造園業を営む鈴木一光さんらの会員が生育環境を整えて飼育することにしている。