明治安田生命J1第5節の9試合が、 4月12日に各地で行われ、川崎フロンターレは川崎市中原区の等々力陸上競技場で浦和レッズと対戦した。川崎Fは35分にMF森谷賢太郎(#19)のゴールで先制したが、89分に相手コーナーキックを守りきれず、FWズラタン(#21)にゴールを許して追いつかれ、1対1の悔しい引き分けとなった。
写真=試合終了後の選手たち
4位の川崎Fは、前節に続きホームで2連勝して勢いをつけ上位に浮上したいところ、一方の浦和はリーグ戦負けなしの1位でトップを維持したい。競技場には浦和のサポーターが大勢来場し、今シーズン最大の24,992人が観戦した。
試合は、コイントスで勝利した浦和が通常とは逆の方向を選んだため、川崎Fは前半川崎サポーターが座るゴール裏に向かって攻めた。
序盤は、互いの出方を探るような慎重な試合運びだったが、次第に川崎Fが得意のパス回しでボールを持つ時間が増えた。互いに高い守備意識の攻防を破ったのは川崎F。35分に左サイドを駆け上がったDF車屋紳太郎(#20)がドリブルでペナルティエリアに入り出したパスに森谷が落ち浮いて反応、先制ゴールを決めた。その後も一進一退の攻防が続いたが前半を1対0で折り返した。
後半、負けている浦和はハーフタイムにミハイロ ペトロヴィッチ監督の「運動量をあげろ」の指示に従い、攻勢をかけてきた。守備に追われる時間が長くなった川崎Fは、次第にラストパスが通らなくなった。AFCアジアチャンピオンリーグ(ACL)に参戦して試合数の多い浦和は早めに選手を2人替え、一進一退の攻防が続いた。川崎Fは86分に森谷に代えMF山本真希(#6)を投入、1点を守るスイッチが入ったと思われた。それまで何度か浦和の直接フリーキックを防いでいた川崎Fだったが、89分に浦和MF柏木陽介(#8)のパスに合わせたズラタンにヘディング決められ同点となった(写真右、撮影 : 桑山輝明)。
この日、競技場の外イベントとして仮面ライダーの握手会やライダーマシンの展やF1マシンのマクラーレン・ホンダMP4/6」が展示され注目を集めていた(写真右下)。
またキックオフ前に仮面ライダー3号の始球式と仮面ライダーが両チームにキャプテンに記念品を贈呈、ハーフタイムには競技場トラックで疾走するオートバイを白バイが追いかける「安全・安心パフォーマンス」の車両走行イベントが行われ、大きな拍手を集めた。
川崎Fの次のホームゲームは4月25日19時からヴァンフォーレ甲府と対戦する。