ヤマザキナビスコカップ予選リーグの第1節の6試合が3月18日に各地で行われた。
予選Bグループの川崎フロンターレは、川崎市中原区の等々力陸上競技場で名古屋グランパスと対戦、12分にFW大久保嘉人(#13)のゴールで先制したものの、前半で追いつかれ後半にもゴールを許して1対3と逆転された。
川崎Fはホーム開幕戦も引き分けており、メインスタンドを新設したホームスタジアムでの勝星は4月以降に持ち越された。
写真(撮影 : すべて桑山輝明)=12分、川崎FのイレブンがFW大久保嘉人(#13)の先制ゴールを祝福
ナビスコ予選リーグは、アジアチャンピオンリーグ(ACL)グループステージに出場する4チームを除いて14チームがA組、B組に分かれてホーム&アウェイ方式で予選リーグを戦い、それぞれ2位までが決勝トーナメントに進出する。予選リーグは、3月18日から6月3日までの7節で、各グループとも奇数のため各チームで試合なしの節がある。
雨が予想される今季初の平日ナイターゲームだったが、競技場には熱心なサポーターが次々と来場、12,253人が観戦した。
川崎Fは、U22日本代表選出のMF大島僚太(#16)に代わりMF谷口彰悟 (#5)をボランチに起用、4日前のリーグ戦でセンターバックだった谷口のポジションにはサブメンバーだったDF井川祐輔(#4)が入り、直近試合とはメンバーが1人だけ異なる布陣で臨んだ。
試合は、立ち上がり川崎Fが早いパス交換でゲームを支配、何度かチャンスを作 り、12分にMF中村憲剛(#14)のスローインを頭で会わせたMFエルシーニョ(#18)のボールにFW大久保嘉人(#13)がヘディングでゴールを決めて先制した。しかしその後は名古屋が攻勢となり、守備に追われる時間帯が増えて川崎Fは攻めても名古屋のDF田中マルクス闘莉王(#4)を中心とした堅い守備に阻まれしだいにリズムを崩した。42分に中盤で失ったボールから名古屋のカウンター攻撃を受け、FW永井謙佑(#11)にゴールを決められ同点に追いつかれた(写真左)。
後半始まってまもなくの49分、名古屋CKで川又堅固碁(#32)のヘディングをGK西部洋平が一度は弾いたが混戦の中で川又自身に左足で決められ逆転された。その後は名古屋リズムとなり、川崎Fは60分と70分に早めの選手交代をして攻撃の選手を増やしたが、ラストパスがにつながらず逆にピンチを防ぐ時間帯が増え、88分に川又にダメ押しとなるゴールを決められ、1対3と悔しい逆転負けを喫した。
試合後の会見で、風間八宏監督は「普段とは全く別のチームだった。何人かがいつも通りのプレーができず、意外だった」と感想を述べ「ゴール前の崩しの精度が合っていない。改良の余地が残っている。動きの方はだいぶ出来ているので、敵のいない場所にあわせる具体的な質をみんなに伝えてやっています。その辺はあまり厳しい目で見ないでやってください。まだまだこれからです」と話した。
ナビスコ予選リーグは、川崎Fはナビスコ予選リーグ2節(3月28日)はなく、第3節は4月8日19時からIAIスタジアム日本平で清水エスパルスと対戦する。
次のホームゲームはリーグ戦第4節で、4月4日15時からアルビレックス新潟と対戦、ホームの初白星が期待される。