Jリーグ第33節の9試合が11月29日に行われ、川崎フロンターレは、川崎市中原区の等々力陸上競技場でサンフレチェ広島と対戦した。川崎Fは 2年連続の得点王がかかっているFW大久保嘉人選手(#13)が34分に先制したが、88分に途中出場した広島のFW佐藤寿人選手(#11)に同点ゴールを許して1対1の同点に終わり、ホーム最終戦で優秀の美を飾れなかった。
写真=試合終了
川崎Fは、終盤に司令塔の中村憲剛選手(#14)やFW小林悠選手のケガなどの影響で調子を落として3連敗中だが、ホーム最終戦とあって負けられない試合。一方の広島も連敗を避けたいところ。
川崎Fは、他チームからオファーの報道で来期の去就が話題に上っているMF稲本潤一(#20)が先発出場(写真左上)、筑波大学4年で川崎Fに入団が内定したDF車屋紳太郎(#31、写真右上中央)初スタメンした。
小雨の中で始まった試合は、川崎Fが立ち上がりから攻勢をかけチャンスを作るものの、相手の好守やラストパスが繋がらず、なかなか得点が奪えなかった。しかし34分にMF森谷賢太郎(#19)のパスを受けた大久保が8試合ぶりにゴールを決めて先制(写真左)、前半を1対0で折り返した。
後半、立ち上がりからしばらくは攻守を繰り返すイーブンな戦いだったが、川崎Fは次第に運動量が落ち、広島が57分にMF高萩洋次郎(#10)と佐藤を送り出すと次第に広島に押し込まれる展開となった。その後、GK西部洋平(#21)のビックセーブなどでピンチに耐えていたが、88分に広島のCKから佐藤の同点弾を決められ、その後もピンチが続いたがしのぎきった。
ホーム最終戦で試合前には、後援会長の福田紀彦川崎市長が挨拶、試合後に開かれたシーズン終了セレモニーでは、武田社長が「3つの大会のどれかをタイトル採ると言っていたが、終盤に失速してタイトルが採れなかった。来年は等々力競技場のメインスタンドが完成するのでいい年にしたい」などとあいさつした(写真左下)。
その後、期限付き移籍満了が発表されたジェシ選手とパウリーニョ選手(#34)が、スタジアムを半周しサポーターと握手を交わし記念写真の撮影を行った(写真右下)。