Jリーグ第29節の9試合が10月22日に各地で行われた。川崎フロンターレは、川崎市中原区の等々力陸上競技場でサガン鳥栖と対戦、2対0で4試合ぶりに勝利して勝点51の3位に浮上。今節、首位の浦和レッズは引き分け、2位のガンバ大阪が負けたため浦和との勝点差は6となり、優勝戦線に望みをつないだ。
写真(撮影、すべて桑山輝明)=先取点に喜ぶ川崎fイレブン
前節の勝点と順位は、川崎Fは48で5位、鳥栖は50で3位だったが、直接対決の結果によっては順位が入れ替わる可能が高くともに負けられない試合だ。平日のナイターで寒さと雨が降るあいにくの天候だったが、競技場には1万人を超える客が観戦。チームカラーのカッパを着た大勢の川崎Fサポーターはもとより、鳥栖サポーターが屋根のある席に固まり互いに熱い応援を繰り広げていた。
川崎Fは、ベンチスタートのMF中村憲剛(#14)に代わりMF山本真樹(#6)が大島僚太(#16)とダブルボランチを組んだ。
試合は、立ち上がりから川崎Fはチャンスを作るがラストパスのタイミングとシュートが枠に決まらず、その後攻め込まれる場面もあったが守備陣がしのぎ、一進一退の攻防が続いた。40分過ぎに鳥栖ゴールに迫る川崎Fの攻撃で、FW大久保嘉人(#13)がボールのないところで鳥栖の選手と接触して倒れ、頭を固定して運び出されるハプニングがあったが大事に至らずピッチに戻り、互いにチャンスは作ったが前半を0対0で折り返した。
後半の開始直後から川崎Fが押し込み、49分にDF田中裕介(#3)が待望の先制点を決めた(写真左)。その後、鳥栖MF藤田直之(#14)が前線にボールを運ぶ川崎FのFW大久保嘉人(#13)と小林悠(#11)を倒すファウルでそれぞれカードを受け、54分に退場処分となった。1人少ない鳥栖は粘りを見せて川崎ゴールに迫るが守備陣が落ち着いてかわし、63分に小林がミドルシュートで追加点を奪った(写真右)。数的優位の川崎はゲームを支配して鳥栖の3倍の15本シュートを打ったがゴールは生まれなかった。
次のホームゲームは11月2日16時から清水エスパルスと対戦する。