J3所属のFC町田ゼルビアの天皇杯出場を応援しよう——小田急線鶴川駅近くのカフェで6月25日夜、天皇杯東京都代表予選「第19回東京都サッカートーナメント」準決勝のFC町田ゼルビア対明治大学戦のパブリックビューイング(PV)が初めて行われ、約200人のゼルビアサポーターが参加した。試合は、開始早々に失点したゼルビアが0対3で敗戦、2年ぶりの天皇杯出場の道は絶たれた。しかし、集まったサポーターらは最後まで大きな画面を見つめ熱い応援を送っていた。
写真=カフェマーケットで行われたパブリックビューイング
このカフェは、町田市の複合型公共施設「和光大学ポプリホール鶴川」1階のカフェマーケット(齋藤小織店長)。同店は、2012年10月の開店時からFC町田ゼルビアを応援、勝利するとファンにサービスを提供する「ゼルビ屋」に登録しており、飲食のほかゼルビアグッズも扱っている。
PVは、試合会場の味の素フィールド西が丘(東京都北区)へ応援に行けない人のために地元で応援できないかと齋藤店長が、ポプリホールを運営する一般財団法人町田市文化・国際交流財団に相談した。検討した結果、町田市の魅力づくりのためにUSTREAMで情報発信している市民団体「まちだポリタン」などの協力を得て5月から準備を進め、「カフェマーケット・フェスティバル」として催された。
この日は、まちだポリタンが試合会場で撮影してインターネットを通して送った映像を、ポプリホールの高さ4m、幅6mのガラス壁面に設けた日よけ用のスクリーンに映したほか、同ホールにある大型モニターを使い、中継は、ゼルビアのスタジアムMC和田翼さん、フリーアナウンサーの岩澤昌美さんが現地解説と実況を担当した。
同店には、18時過ぎからゼルビアのユニフォームやタオルマフラーをまとった親子連れや勤め帰りの会社員などが次々と来店、ビールや飲み物、食事をとりながら、試合開始を待った。
中継が始まると小学6年の時からゼルビアを応援している高校生サポーター双木友輝さんがコールリーダー役を担い、チャンスやピンチに選手の名前を呼びスタジアムで観戦するような雰囲気を作り出した(写真右)。ハーフタイムにはゲスト参加した元選手の星大輔さんと齋藤貴之さんが天皇杯で明治大学と対戦した経験談などを披露して会場を盛り上げた。
2年前からホームゲームは必ず観戦しているという会社員の広岡千鶴さんは「職場から西が丘までは遠いので、観戦はあきらめていたが、鶴川でPVをやることを知り職場からかけつけました。結果は残念だったけど、多くのサポーターとともに応援できたことに感動しました」と話していた。
齋藤店長は「29日の決勝戦もPVを行う予定だったので、結果は残念ですが、告知の時間が少なかったのに予想以上に来店していただいてうれしい。機会があればまた開きたい」と話していた。