明治安田生命J3リーグ第14節の6試合が6月1日に各地で行われ、FC町田ゼルビアは横浜市のニッパツ三ツ沢球技場でY.S.C.C.横浜と対戦した。町田は横浜の好守に苦戦してスコアレスドローに終わるかに思われたが、アディショナルタイムにMF鈴木崇文(#17)が直接フリーキックでゴールを決めて劇的な勝利を納め勝ち点31で単独首位を守った。
写真(撮影 : いずれも山本真人)=90+4分に直接フリーキックでゴールを決めて喜ぶ町田イレブン
32.2度と今季一番の熱さの中で行われた試合。アウェーの町田は、前節のツエーゲン金沢との首位攻防戦の勝利を維持するためにも勝ちたい。一方の5連敗中横浜は、ホームで連敗を止めたいところ。
試合は、町田が立ち上がりから横浜のゴールに迫り何度がチャンスを作るものの、横浜の体を張った好守に阻まれゴールを割れない状態が続いた。一方、横浜もビッグチャンスをつかんだが、オフサイドの判定(写真左)でゴールにならず、前半を0対0で終えた。
後半、町田は早めにFW2人を投入してより攻撃的な布陣となり再三チャンスを迎えたが、横浜の堅い守りを崩せないまま時間が過ぎた。表示されたアディショナルタイムが終わると思われた90+4分、町田は直接フリーキックのチャンスに鈴木崇文の左足でけりだしたボールがゴールネットを振らし(写真右)、熱闘に終止符をうった。
試合後の会見で、町田の相馬直樹監督は「非常に大きな一勝だと思います。中々ゴールが生まれないゲームで、先に点をやらずにどんな形であれ1点を獲って勝ち点3をものにするというのは、やはり簡単ではありませんし、そういう中で勝ちきれたことは、選手たちがよく頑張ってくれたなと思っています」と選手を称えた。
町田の次のホームゲームは6月8日15時から、元日本代表FW高原直泰を期限付き移籍で迎え順位を上げているSC相模原との「武相決戦」となる。