旧町田市庁舎跡地(中町1)に、市民の利用で新たなにぎわいを作り出す自由な空間として整備が進められていた芝生広場「町田シバヒロ」が5月3日にオープンした。3日から5日までスポーツ体験や人気キャラクターショーなど多彩な記念イベントが催され、初日には家族連れなど約8000人が青空の下でのびのびとイベントを楽しんでいた。
写真=「町田シバヒロ」でくつろぐ市民
3日のオープン式典には、石阪丈一町田市長ら出席し特設舞台で10時からオープニングセレモニーが開かれ、シバヒロに隣接する町田第一小学校5年生の児童も参加して除幕式を行った(写真左)。
会場には、サンリオの人気キャラクターハローキティなどが出演する「マイメロディのハッピーキャラバン!」、ダンス、太鼓、吹奏楽の演奏などのイベントショー、同市を拠点に活動するペスカドーラ町田によるフットサル、キヤノンイーグルスのタグラグビー、チアリーディングなどのスポーツ体験教室などが催されたほか、市内の名産品販売やシバヒロ付近の商店会による飲食コーナーなどが設けられた。
4日、5日も市内のスポーツ団体や大学などが、ダンスやミュージカル、バドミントン、フラッグフットボールなどのさまざまな催しや体験教室が開かれた。
旧市庁舎の広さは約9200平方メートル。このうち以前からあった有料駐車場や交番用地、植栽帯を除く5700平方メートルに芝生を植えた。
市庁舎跡地については、2011年に学識経験者、地元の自治会、商店会の代表などによる検討委員会で数回の議論を重ね、多世代が交流できるイベント広場など検討報告書が出された。報告書をもとに市が庁舎跡地活用基本構想を策定、当面(数年間の予定)は施設を作らず、町田の魅力を発信するさまざまなイベントを行い、にぎわいの創設の拠点として利用することになった。
シバヒロの維持・管理は、一般社団法人町田市観光コンベンション協会が行う。利用は、市民が散歩や休憩などに自由に使える無料の一般利用と、一部(全面も可能)の区画を有料で借り、物販やスポーツイベントなどを行う占有利用の2種類がある。
一般利用の場合は、野球バット、ゴルフクラブ、キックボード、スケートボード、エアガンなどの道具、音響機器は使用できない。またペットの立ち入りや自転車・バイク・自動車の乗り入れもできない。
占有利用の貸し付けは、1300平方メートルが4区画、500平方メートル1区画の計5区画で、全面利用や市外の個人・団体の利用も可能。利用時間は、春・秋(3〜6月、10月)が9時〜18時、夏(7〜9月)が8時〜19時、冬(1・2・11・12月)が9時〜17時。料金は、営利目的と非営利の場合で異なり、営利の場合は最大の全面1日が136,800円で、非営利の場合は営利の半額となる。
今年度は、10月4・5日にドイツビールとソーセージなどを楽しむ「オクトバーバーフェスト」、11月8・9日に農業祭、12月下旬にクリスマスマーケットなどが予定されている。
利用などの詳細の問い合わせは電話0427(724)4816町田市観光コンベンション協会。HPはこちら>