JR南武線の武蔵小杉駅で、2月26日の初電からホーム発車ベルが川崎フロンターレ応援歌に変更された。市内の鉄道で川崎フロンターレの応援歌が発車ベルに採用されるのは4駅目。
この日は、2014年シーズンの実質的な開幕戦となるアジアクラブチャンピオンリーグ(ACL)第1戦が等々力競技場で行われるのに合わせて変更されたもので、11時から同駅北口のバスロータリー付近で砂田慎治・川崎市副市長、武田信平・川崎フロンターレ社長が参列して記念セレモニーが行われた。
写真=ホームで発車ベルを聞くふろん太とサポーター、武蔵小杉駅の駅員
今回の発車ベルに使われたのはロックバンドのザ・クロマニヨンズ「ナンバーワン野郎!」(作詞・作曲 : 真島昌利)で、ミュージシャンの片山耕一さんが上り線、下り線にそれぞれ異なる編曲を行って使用しており、時間は10秒だ。原曲の「ナンバーワン野郎!」は、真島さんの了解を得て応援チャント(歌)となり、試合中に何度も歌われているフロンターレファンにはなじみの曲だ。
1日の乗降客が108,046人(2013年度調査)の南武小杉駅は、フロンターレのホームグラウンドの等々力競技場の玄関口のひとつ。以前から駅周辺の自治会や商店街などが発車ベルをフロンターレにちなんだ曲にと希望しており、東日本旅客鉄道会社へ働きかけを行っていたが、このほど趣旨に賛同した同社の協力で実現した。市内では、2013年1月に競技場の最寄り駅のJR南武線武蔵中原駅にフロンターレのサポーターが作曲した応援歌が発車ベルに採用されたのを皮切りに、東急東横線の武蔵小杉駅と新丸子駅でも応援歌が発車ベルとなった。
記念セレモニーには、砂田副市長のほか板橋洋一中原区長、武田社長、紀中靖雄・川崎フロンターレ連携・魅力づくり事業実行委員長、大谷忠司・小杉地区町内会連絡協議会長、柳澤美香・武蔵小杉駅長、川崎フロンターレのサポーター代表が出席、フロンターレマスコットのふろん太と、類人猿を思わせるザ・クロマニヨンズのマスコット「高橋ヨシオ」も参加した。
砂田副市長が「地域の皆さんで力を合わせてJRにお願いし、導入が決まった。元気な川崎のシンボル武蔵小杉がますます元気になり、盛り上がることを期待します」などどあいさつ、テープカットの後、フロンターレサポーター有志が応援歌を歌った後、上下線のベルが披露された。
サポーター代表の井上三郎さんは「発車ベルを聞いてフロンターレに関心を持ち、試合に応援に来てくれる人が増えることを期待しています」と話していた。
また柳澤駅長は「きょうからなので、まだはっきりとわかりませんが、昨日から問い合わせがあり、きょう朝早くから鉄道ファンが何人も駅にやってきて音を聞いていました」と関心の高さをアピールしていた。