再開発地区が進む川崎市中原区小杉地区で3月30日に武蔵小杉駅東口駅前広場がオープンする。広場には今夏に、まちのシンボルとなるモニュメントが設置される予定で、川崎市まちづくり局がモニュメントの3つのデザイン案の投票受け付けを中原区役所などで2月7日から21日まで行っている。
写真=中原区役所5階のモニュメント案投票場所
モニュメントは、1979年に地元商店街や町会などを中心に組織された「武蔵小杉駅周辺再開発協議会」から、急速な変貌を遂げる小武蔵小杉駅に「未来に残るまちのシンボルを作りたい」との意向が示され、駅前広場を整備する「武蔵小杉駅南口地区東街区市街地再開発組合」がモニュメントを設置し、川崎市に寄贈する。
同組合では、多くの人に愛される像をと、周辺住民や駅利用者による投票を行うことにした。
デザインは3点あり、A案「家族の絆」は愛をテーマにしたハート形(写真下左)。B案「よりそう家族」は「喜」をテーマにした文字で表している(写真下中央)。C案「支え合う未来の種」は「種」をテーマに人の文字に似た形(写真下右)。いずれも金属製で、A・B案は再開発地区が工場跡地だったことからロボットをイメージしているという。
投票は、中原区役所5階(西側エレベータホール)、中原区役所別館(保健所1階)、中原市民館1階、武蔵小杉駅東口地下駐輪場(武蔵小杉駅周辺自転車等駐車場第5施設)の4箇所で、投票箱の横に置いてある投票用紙に気に入った案を書いて入れる。モニュメントは2月末に投票の結果を踏まえて決定し公表する予定で、今年夏に広場に設置する。
駅前ロータリーとなる東口広場は面積約4500平方メートルで、中央の植栽部分にモニュメントを設置する。ロータリー部分にはバスやタクシー乗り場が設けられ、地下は約2200台収容の駐輪場となる。3月29日に完成記念の式典と音楽演奏やイベント、模擬店などのフェスティバルが行われる。