町田市をホームタウンとするプロサッカーチームFC町田ゼルビアを同市内の企業や市民が支援する「FC町田ゼルビア後援会」が12月18日に発足した。2014年1月中旬に同市原町田4丁目のぽっぽ町田に事務所を設置し、2月から会員を募集する。
写真=就任の挨拶をする深澤勝後援会長ら
同後援会は、町田市のスポーツ・経済・地域振興と健全な次世代の育成を目的に結成したもの。ことし1月から町田市商工会議所や社団法人町田市青年会議所、一般社団法人町田サッカー協会役員ら有志で準備委員会を作り、全国にあるプロスポーツクラブなどの資料を取り寄せ、毎週検討を重ねてきた。
18日にJR町田駅南口近くのホテルで石阪丈一町田市長、商工会議所、サッカー協会、青年会議所の役員や市議会議員など28人が参加して発足会が行われ、準備委員会が用意した会則などが承認された。会長、副会長には各団体のトップがつくことになっており、商工会議所の深澤勝会頭が会長、サッカー協会の萩原智博理事長、青年会議所の新井克尚理事長が副会長に就任、また石阪市長が名誉会長になった。
年会費は3,000円、1万円、3万円、5万円、10万円の5種類の段階制で、入場券プレゼントや、主催事業の参加などの特典がある。
初年度は880人を目標に会員募集を行うのをはじめ、広報活動に力を注ぎ、会報の発行、ホームゲームでのイベント開催、市内の集合住宅などから競技場までの直行バスの運行などの活動を行う予定だ。
5年後には会員数を4200人まで増やす予定で、市内の商店会に支部、小学校区単位に地区組織を設け、市全体でゼルビアを盛り上げるとともに、フットサルなど他のスポーツ全体も支援できる体制を作り上げることを目標にしている。
今後は、ゼルビアのスポンサーとしてチームと既に連携している玉川大学、桜美林大学以外の町田市近隣の大学にも協力を呼びかけ、若者の力を生かした活動も展開する予定だ。
深澤会長は「楽天がある仙台市のように、スポーツを通して経済が潤っている街があります。後援会が地域の活性化に結びつき、子どもたちが町田を愛するために、多くの会員とともに力をたずさえてがんばりたい」と挨拶した。名誉会長の石阪市長は「後援会が盛り上がるよう行政としてサポートしたい」と話した。
また、ゼルビア側を代表してNPO法人アスレチッククラブ町田の守屋実理事長は「少年サッカークラブからスタートした(ゼルビアの前身)クラブにトップチームができてから来年は25年目を迎えます。(節目の年に)市民が作った後援会で支え見守っていただけるのは心強い限りで、さらに発展していくと思います。この街にゼルビアがあってよかったと言えるようめざしてやってきましたが、これからも子どもたちの成長、町の発展に努力していきたい」と喜んでいた。