2013Jリーグアウォーズ・川崎フロンターレの大久保嘉人選手が得点王とベストイレブンの2冠

131210Jawards 012013年のJリーグを締めくくる「2013Jリーグアウォーズ」(年間表彰式)が12月10日に横浜市港北区の横浜アリーナで開かれ、ベストイレブンなどの表彰が行われた。得点王には26ゴールをあげた川崎フロンターレのFW大久保嘉人選手が初受賞、大久保選手はベストイレブンにも選ばれ、2冠を獲得した。また、注目の最優秀選手賞(MVP)には最終節で優勝を逃した横浜F・マリノスの司令塔MF中村俊輔選手が史上初の2回目の受賞となった。

写真(撮影 : いずれも桑山輝明)=得点王のゴールドシューズを渡される大久保嘉人選手(左)とプレゼンテーターの奥田瑛二さん


131210Jawards 02アウォーズには、リーグ優勝した広島の全選手のほか、各クラブの監督と選手が選んだ優秀選手賞の32人(1人欠席)やJ2で優勝したガンバ大阪の選手らが出席、多くのサポーターも入場した。
川崎フロンターレからは、得点王の大久保に加え優秀選手に選ばれたMF中村憲剛とFWレナトの3選手が参加。タキシード姿で舞台に登場した各選手は、ピッチとは違った雰囲気にやや緊張した面持ち。客席には選手やスポンサーなど関係者が並び、各チームのサポーターはひいきの選手が姿を見せると拍手を送っていた。
表彰式では、大東和美Jリーグチェアマンが「今年はJリーグ開幕20周年となる記念すべき年でした。シーズン開幕のFUJI XEROX SUPER CUPでのサンフレッチェ広島の優勝に始まり、最終節で同じく広島が劇的な逆転でリーグ戦を制し締めくくりました。11月のヤマザキナビスコカップでは柏レイソルが優勝しましたが、柏はACLでも見事にベスト4となりました。終わってみれば、この2クラブの底力を強く感じた1年となりました。来年は新たにJ3がスタートします。北は北海道、南は沖縄までJクラブが広がります。今年もアジア各国のリーグとの交流を深めてきました。本日、この場にタイ、ベトナム、カンボジア、シンガポールの各リーグの代表に列席していただいています。Jリーグはいま、大きな節目にあります。さらなる成長のために新しいチャレンジを進めてまいります 」と1年を降り返った。
その後、最優秀監督、ベストピッチ、最優秀育成クラブ、功労選手賞、フェアプレー賞など各賞の表彰が行われた。
得点王に選ばれた大久保選手は「本日はこのような賞をいただき本当にありがとうございます。この賞を取れたのも、監督をはじめコーチ・スタッフの皆様、ファン・サポーターの皆様、そしてチームに関わったすべての方に感謝したいと思います。そして、移籍1年目でいろいろとたいへんななか、僕を支えてくれた家族に感謝したいと思います。ありがとうございます。これからはこのようなすばらしい賞に恥じないように、もっともっと努力してすばらしいプレーを見せられるようにしていきたいと思います」と笑顔で話した。
フロンターレサポーター席で見ていた辻麻衣子さんは「フロンターレに移籍するまでは、大久保選手はあまり好きではありませんでしたが、チームにとけ込もうとする姿を見て、ちゃんと励ましてあげようと思いました。一生懸命応援して賞が取れてよかった。来年も活躍してぜひ優勝してほしい」とにっこり、横須賀から来た女性は「ワールドカップに出場した南アフリカから大久保選手を応援してます。ほんとうにうれしい」と喜んでいた。

各賞の結果

○ベストイレブン
GK=西川周作(サンフレチェ広島、2回目)、DF=那須大亮(浦和レッズ、初)、森重真人(FC東京、初)、中澤佑二(横浜F・マリノス、6回目)、MF=中村俊輔(同、3回目)、山口螢(セレッソ大阪、初)、柿谷曜一朗(同、同)、青山敏弘(サンフレチェ広島、2回目)、FW=大迫勇也(鹿島アントラーズ、初)、大久保嘉人(川崎フロンターレ、初)、川又堅碁(アルビレックス新潟、初)が選出された。

○ベストヤングプレーヤー賞
南野拓実(セレッソ大阪)

○最優秀ゴール賞(新設)
柿谷曜一朗(セレッソ大阪)

○フェアプレー賞(高円宮杯)
サンフレチェ広島(3回目)

○フェアプレー賞

J1=ベガルタ仙台(初)
J2=ガンバ大阪(初)、松本山雅FC(初)、ヴィッセル神戸(初)、ファジアーノ岡山(初)
○フェアプレー個人賞
柿谷曜一朗(セレッソ大阪、初)、佐藤寿人(佐藤寿人、3回目)

○最優秀監督賞

森保一(サンフレチェ広島、2回目)

○最優秀主審賞

西村雄一(5回目)

○最優秀副審賞

相楽亨(6回目)

○Jリーグベストピッチ賞

キンチョウスタジアム(2回目)、IAIスタジアム日本平(7回目)、埼玉スタジアム2002(3回目)、東北電力ビッグスワンスタジアム(4回目)

○功労選手賞

中山雅史、土肥洋一、服部公太

○J2 Most Exciting Player (サポーター投票により決定)

遠藤保仁(ガンバ大阪)