社会人のアメリカンフットボールXリーグのファイナルステージが行われ、富士通フロンティアーズは12月1日にキンチョウスタジアム(大阪)でパナソニックインパルスと対戦した。第1クォーター(Q)に先制した富士通は第2Qに逆転されたものの、後半に再逆転、パナソニックの攻撃をフィールドゴール1本に封じ28対13で勝利した。富士通はジャパンXボウルで12月16日午後7時から東京ドームでオービックシーガルスと対戦、悲願の社会人日本一をめざす。
写真=第3QにRB高野橋がタッチダウン(写真:池田理)
セカンドステージでノジマ相模原ライズを下した富士通は、Xボウルで松下電工時代から通算6回優勝している関西の強豪パナソニックと対戦した。
第1Qは富士通が順調にファースト(1st)ダウンを更新するなど攻撃のリズムをつかみ、11分25秒にクォーターバック(QB)平本恵也(#12)からの30ヤードのパスをワイドレシーバー(WR)宜本潤平(#22)がキャッチしてタッチダウン(TD)、待望の先制点を奪った。
第2Qに入ると、一転してホームのパナソニックが攻勢に転じ、1分56秒に同点のTD、さらに終了間際の14分55秒にはFGを決めて、前半を7対10と逆転して折り返した。
第3Qは、富士通の攻撃が機能し始め、7分36秒にWR中村輝晃クラーク(#81)がTDを決めて14対10と再逆転。13分23秒にはランニングバック(RB)高野橋慶大(#20)のTDでリードを広げた。パナソニックもFGで21対13と追いすがり、望みをつないだ。
しかし、第4Qに入っても富士通はランプレーを中心に攻撃を展開、RB高野橋が5分16秒にこの日2つめのTDを奪った。さらにディフェンスでも、ターンオーバーやインターセプトで攻撃をくじくなどパナソニックの猛攻をしのぎ、28対13で勝利を収めた。
16日にXボウルで対戦するオービックは現在3連覇中で、優勝すれば史上初の4連覇となる。一方、富士通は2002年に初めて出場して以来、これまで4回決勝に進出したものの、いずれも敗れている。オービックには2011年に対戦して涙をのんでおり、2度目の挑戦となる。