川崎市文化賞などにプロ野球選手井端弘和さん、東京交響楽団など6氏2団体 : 11月7日に中原区で贈呈式

131107bunkasyo 01川崎市の第42回文化賞・社会功労賞などに、公益法人東京交響楽団、元・川崎ゴミを考える市民連絡会代表の飯田和子さん、プロ野球選手井端弘和さんら6氏2団体が選ばれ、11月7日に中原区の川崎市国際交流センターホールで催された贈呈式で、阿部孝夫川崎市長が各受賞者に賞状と記念品などを手渡した。

写真=文化賞などの受賞者(川崎市提供)

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井端弘和選手(右)に記念品を手渡す阿部孝夫川崎市長

受賞者は、文化賞に公益財団法人東京交響楽団(東京都新宿区)、社会功労賞に川崎医師会会長・高橋章さん(68歳・川崎市高津区)、川崎市技能職団体連絡協議会会長・都倉正明さん(85歳・宮前区)、元川崎・ごみを考える市民連絡会・飯田和子さん(74歳・麻生区)スポーツ賞にプロ野球選手・井端弘和さん(38歳・名古屋市)、柿生青少年柔道会(麻生区)、アゼリア輝(かがやき)賞に映画監督・内田けんじさん(41歳・非公開)、ミュージカル女優・昆夏美さん(22歳・東京都)。

 

 

受賞理由(敬称略)

文化賞
☆公益財団法人東京交響楽団=こうえきざいだんほうじんとうきょうこうきょうがくだん(芸術)
〜フランチャイズオーケストラとして「音楽のまち・かわさき」に貢献〜
1946年に創設以来高い演奏技術に定評があり多数の音楽賞を受賞する日本を代表するオーケストラのひとつ。2002年に川崎市とフランチャイズ提携し、2004年にミューザ川崎シンフォニーホールを拠点に川崎定期演奏会など多くの公演を行うほか、ミューザ以外でも巡回公演や区役所、福祉施設など市内各所で演奏活動を行っている。2011年3月の東日本大震災で活動拠点のミューザのつり天井が壊れて休館の間も川崎市に協力して演奏活動を行い「音楽のまち・かわさき」に貢献した。

社会功労賞
☆高橋章=たかはし・あきら(保健衛生)
〜地域医療や医療行政に尽力〜
1982年にクリニックを開業以来、外科医・小児外科医として地域医療に尽力。川崎市医師会において健康スポーツ医の普及や市民向け公開講座など市民目線にたった啓発活動に取り組んできた。このほか、川崎市介護認定審査会委員など多数の行政関係委員を歴任、2009年には川崎市医師会会長に就任し医療行政に貢献している。

☆都倉正明=とくら・まさあき(産業・経済)
〜花き業界の発展や更新の育成に尽力〜
98世界ラン展のフラワーデザイン部門最優秀賞を受賞するなど卓越した技術を持ち、1998年に「かわさきマイスター」に認定、2001年には厚生大臣表彰の「現代の名工」に選ばれた。その技術を生かし、フラワーアレンジメントの普及に尽力し、花き業界の発展に貢献、また神花今日フラワーカレッジ訓練校を設立、初代校長として訓練生の指導育成に努めたほか、2012年に川崎市技能職種団体連絡協議会会長に就任、川崎市における技能・技術の奨励や技能職者後継者の育成に尽力している。

☆飯田和子=いいだ・かずこ(地域振興)
〜3R(廃棄物の発生抑制・再利用・再資源化)活動推進の先駆的活動〜
1993年に川崎・ごみを考える市民連絡会代表となり2012年の同会解散までごみ減量やリサイクルの普及啓発活動を先駆的に努めてきた。また、自然エネルギーの普及活動にも尽力、かわさき市民共同おひさまプロジェクト、麻生区クールアース推進活動で地道な活動を続けている。ごみ連として「川崎発ごみを出さない燃やさない市民プラン」を策定、市民自身が動き出すことによって行政や社会を動きを作り出し、市民活動の先駆者として評価も高く、地域社会の発展、交流、連携の促進に大きく寄与している。

スポーツ賞
☆井端弘和=いばた・ひろかず(スポーツ実践)
〜WBCで大活躍・教育活動にも貢献〜
中日ドラゴンズの選手(9月17日の受賞発表当時)として8度のオールスター出場、5度のベストナイン選出など輝かしい成績を残している。多くの世界大会に出場、2013年のワールドベースボールクラシックでは決勝進出の立役者となった。また、母校の川崎市立川中島小学校で2004年から行われている井端祭に参加して子どもたちと交流、2006年から毎年市内と近隣市町村の小学生を対象としたトーナメント方式の「井端弘和学童野球体大会」(2013年は114チームが参加)を開催するなど教育活動にも貢献している。

☆柿生青少年柔道会=かきおせいしょうねんじゅうどうかい(スポーツ振興)
〜青少年の健全育成や柔道の普及に貢献〜
青少年の健全育成や地域社会への奉仕活動を目的に1968年に発足、柔道を通じて体力・精神力・技術力などを鍛錬するとともに多摩川河川敷や町内会など地域の美化活動にも積極的に参加して地域活動に貢献している。
こうした活動が認められ、2002年に日本体育協会から日本スポーツ少年団表彰を受けたのをはじめとして柔道界以外からも高い評価を受け、地域社会の活性化にも大きな貢献をしている。

アゼリア輝賞
☆内田けんじ=うちだ・けんじ(文化芸術)
〜監督作品がすべて高評価、新進気鋭の映画監督〜
川崎市出身の映画監督、脚本家で、2005年「運命じゃない人」がカンヌ国際映画祭批評家週間で4賞受賞、国内でも毎日映画コンクールなど主要な映画祭の脚本賞を受賞。川崎市本庁舎がロケ地として登場した「アフタースクール」((2008年公開)は、日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した。「鍵泥棒のメソッド」(2012年公開)は2013年に本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞するなど、今後、最も活躍する映画監督のひとりとして期待される。

☆昆夏美=こん・なつみ(文化芸術)
〜ミュージカル界新世代の歌姫〜
幼少師より舞台などで活躍し、現在、洗足学園音楽大学4年生。2011年にミュージカル「ロミオ&ジュリエット」のオーディションでジュリエット役を射止めた。その後、東宝ミュージカル「ハムレット」のオフォーリア役などメジャー作品への出演を重ねキャリアを重ねる。2013年医は歌手デビューも果たすなどミュージカル会の新世代歌姫としての活躍が期待される。