「この指とまれ!2013」を合い言葉に川崎市多摩区枡形の生田緑地で10月19日に第36回多摩区民祭(多摩区民祭実行委員会主催)が開かれた。穏やかな天候に誘われ、会場には家族連れなど77,000人(主催者発表)が買い物やパフォーマンスを楽しんだ。
写真=買い物客などでにぎわう会場
まつりは、音楽などのパレードの後、メイン会場の中央広場に設けられた舞台で池田健児多摩区長らが開会式典を行いスタート。
舞台では、区内在住の落語家で多摩区観光大使の桂米多朗師匠の青空落語のほか、ダンス(写真左)、音楽、明治大学のテコンドー部の演武などが披露された。
広場を取り囲む園路には数多くのテントが張られ、73団体が食品や手作り品などの販売、展示を行っており、芝生広場ではシートを広げブースで求めた食品をピクニック気分でのんびり食べたり、友人らとミニ宴会を楽しんでいる人が多かっ
た。小さな子どもたちの人気を集めていたのは、緑地内に設置されたブルートレインやSL、消防自動車の試乗記念写真などの乗り物、なかでも神奈川県立川崎工科高校の生徒が作ったミニ南武線は行列がでるほどで、順番でようやく乗れた子どもは満面の笑顔で乗り込んでいた。
日本民家園の入り口付近の園路では骨とう市が催され、着物や刀の鞘、髪飾りなどを手に取り、値段の交渉をしている客もいた。合掌の里「世界遺産・五箇山がやってくる」と題し、五箇山地方に伝わる無形文化財の古代民謡「筑子(こきりこ」(写真右)などが13時30分と15時に披露された。会場の旧佐々木家の前にカメラやビデオを持参の人たちが早くから並び、熱心に見ていた。また、富山県南砺市の観光物産展も人気を集めていた。