社会人のアメリカンフットボールXリーグ・秋季リーグの第5節が行われ、富士通フロンティアーズは10月21日に等々力陸上競技場で鹿島ディアーズと対戦した。多摩川ダービーと銘打たれたこの試合は、ともに4戦全勝でEASTディビジョンの雌雄を決する頂上決戦となった。パールボウルのリベンジに燃える富士通は積極的な攻撃でペースをつかみ、追いすがる鹿島を制して勝利を収めた。
写真=終了間際の鹿島の攻撃を阻止、喜びにわく富士通の選手たち(撮影 :k-press)
富士通は、第1Q(クォーター)3分29秒にランニングバック(RB)ジーノ ゴードン(#29)が先制のタッチダウン(写真左上)。6分45秒には鹿島オフェンスを押し込んでセーフティーで2点を追加するなど試合の主導権を握った。10分24秒にはK(キッカー)西村豪哲(#11)がフィールドゴールを決めて12対0に差を広げた。
第2Qに入っても富士通が鹿島につけいるスキを与えず、RB高野橋慶大(#20)が39ヤードのビッグランを見せるなど有利に攻撃を進めた。12分にはK西村がこの日2本目のフィールドゴールを決め(写真右)、15対0で前半を折り返した。
後半に入ると、鹿島が反撃に転じ、富士通も主将のDL(ディフェンスライン)平井基之(#13)がQB(クォーターバック)サックを決める(写真左下)など、両者ともに譲らぬ攻防となった。均衡を破ったのは鹿島で、9分23秒にQB加藤祥平(#7)のパスが、富士通ディフェンスラインの奥へ走り込んだWR(ワイドレシーバー)宮本康弘(#81)に通り、そのままTD。一転して緊迫した試合展開となった。
第4Qに富士通はゴール前3ヤードまで攻め込んだが、フィールドゴールを鹿島ディフェンスが止めて得点できない。一方の鹿島も、富士通ディフェンス陣が2本のインターセプトなど固い守りに合って加点できず、そのままタイムアップ。
富士通はEASTディビジョンを全勝のまま首位で突破するとともに、パールボウルのリベンジを果たした。
Xリーグはセカンドステージに入り、富士通は、11月3日13時から長居陸上競技場(大阪)でWESTリーグ3位のアズワンブラックと対戦する。