第93回天皇杯サッカー選手権大会2回戦の3試合が9月11日に行われ、川崎フロンターレは、川崎市中原区の等々力競技場で高知県代表の高知大学と対戦。川崎は前半早い時間帯にPKで先制、後半同点に追いつかれたが追加点を奪い、3対1で勝利し3回戦に駒を進めた。
写真=67分、だめ押しとなった川崎FWアラン・ピニェイロ(18)のゴール(撮影 : 桑山輝明)
9月7日にヤマザキナビスコカップ準決勝第1戦を戦い、中3日の過密日程となった川崎は、先発メンバー全員を入れ替えて試合に臨んだ。
試合は、立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛ける高知大に対し落ち着いて対応していた川崎が、10分に相手ファールで得たPKをFWアラン・ピニェイロ(#18)が落ち着いて決めて先制した。天皇杯初戦の川崎は、早い時間帯の得点で、格下の相手と対戦する固さは消えたかに見えたが、前半のシュートは高知大3の倍以上の7本を放ったものの、ラストパスの連携とフィニュッシュの精度に欠け、ハードワークで守る高知大から追加点は奪えず1対0で折り返した。
後半、立ち上がりで何度かチャンスを作った高知大は、51分に川崎の守備のスキをついたFW出口晋一郎(#18)がゴールを決めて(写真左上、撮影 : 桑山輝明)試合を振り出しに戻した。
勢いづく高知大の対応に追われた川崎は、61分にMF風間宏希(#31)に替えて山本真希(#6)を投入して落ち着きを取り戻し、64分にフリーキックのチャンスからFW棗佑喜(#17)がヘディングで追加点を奪った(写真右下)。67分にはアランがこの日2本目となるゴールを決めて2点差とした。川崎は78分にMF登里享平(#23)、84分には自ら出場を希望したFW大久保嘉人(#13)を投入したが、追加点は奪えず、終了間際の高知大の猛攻をしのいで勝ちを収めた。
試合後、高知大選手らはピッチを一周、川崎のサポーターから温かい拍手が贈られた。また、フル出場した同大出身の川崎DF實藤友紀選手を囲んで記念撮影する和やかな光景も見られた。