憲法九条を守ってーー数字の「9」が重なることにちなみ9月9日午前9時9分に川崎市多摩区登戸の長念寺で「たま9.9平和の鐘つき」(たま九条の会主催、生田9条の会・すげ九条の会共催)が行われ、市民ら35人が参加して境内の梵鐘を鳴らした。
写真=平和の鐘をならす参加者
この鐘つきは、北海道などの九条の会が2009年9月に寺の鐘を鳴らしたことを知った会員からの提案でたま9条の会でも取り組もうと区内の梵鐘のある寺を探し、会員の元教師・田代浩一さんが教え子の保護者だった長念寺の小林泰善住職に依頼して2010年に始めて行われた。
その後は、区内の他の9条の会と共催で毎年実施している。同寺は8月6日と9日の原爆投下時刻に毎年鐘をついており、同会の活動に協力的で金つきの後には小林住職が毎回境内で平和に関する講話を行い参加者の好評を呼んでいる。
4回目の今回は、会員や市民ら35人が参加。参加者がまず大きな声で「平和憲法を守って」「教え子を戦場に出しません」「原発はいらない」など述べてから交代で鐘をついた。
この日は小林住職は不在だったが、代わりに念仏者九条の会東京支部長で万行寺(東村山)住職の本多静芳さんが本堂で約30分間にわたり平和や命、正義などについて講話(写真左)を行った。
参加者のなかには、キリスト教徒もおり、初めて参加した岡田潤子さんは「鐘つきはとても気持ちが良かった。私は、終戦の年に生まれて幸せに育ってきたが、最近の政治を見ているとこのまま平和が続くか不安に思う。子どもや孫の時代も平和で安らかな社会になってほしい」と話した。