Jリーグ18節の9試合が7月31日に開かれ、川崎フロンターレは川崎市中原区の等々力陸上競技場で湘南ベルマーレと対戦。川崎は44分にFW大久保嘉人(#13)が先制ゴールを決めたが、後半湘南に2ゴールを許した。川崎は終了間際の88分にPKのチャンスを得たが、大久保が外して同点に追いつけず1対2で敗戦、今季初のホーム黒星となり、等々力競技場で昨シーズンから続いていた不敗神話が消えた。
写真=44分、川崎FW大久保嘉人(#13)が先制
川崎は、立ち上がりからアグレッシブな攻撃でチャンスを作り、前半だけで10本のシュートを放った。しかし、リーグ戦の中断期間に来日し初出場した湘南GKアレックス サンターナの好守と守備陣の堅い守りに手こずりゴールを割れない時間帯が続いたが、44分に大久保が相手DFからのこぼれ球に反応し先制ゴールを挙げた。
後半、湘南はオフサイド気味で決まったゴールに発奮、前半より攻撃的となって56分にコーナーキックからDF遠藤航(#3)がヘディングで同点弾を決めた。同点にされた川崎は湘南のゴール前に迫りコーナーキックを何度も得たがゴールを割れず、66分にカウンターで失点した。
その後は両チームの攻防が続き87分、ドリブルで湘南ゴール前に迫った川崎MFレナト(#10)が倒されて得たPKのチャンスを大久保がポストに当てて失敗、同点のチャンスを逸した。
リーグ戦折り返しとなるこの試合は、川崎市制記念試合で市民2,000人が招待された。また神奈川ダービーともあって平日のナイターだったが15,934人の観客が来場、両チームとも試合前から熱い応援を繰り広げた。
試合前には、阿部孝夫川崎市長が「現在リーグ戦は7位、ナビスコは準決勝まで勝ち抜いていますので、タイトルが取れるようみんなで応援しましょう」と挨拶。ハーフタイムには、市制記念試合恒例の西城秀樹さんがオープンカーに乗って登場する「YMCAショー」(写真右、撮影=桑山輝明)が行われ、事前応募のサポーター100人が「YOUNG MAN」の歌に合わせてダンスを披露した。
次のホーム試合は8月10日19時、「多摩川クラシコ」と呼ばれる多摩川を挟んだダービーFC東京と対戦する。