JFL第9節の9試合が5月1日に一斉に行われた。前節2位に浮上したFC町田ゼルビアは町田市立陸上競技場で藤枝MYFCと対戦、3対0で降して5連勝で2位を守った。
写真=43分、町田のMF向慎一(#7)のこの日2本目のゴール(撮影 : 山本真人)
大型連休に挟まれた平日ナイターで試合前には雨が降り始めるという悪条件が重なったが、4連勝中と波に乗る町田を応援しようと、競技場には3,219人の観客が訪れ、試合前から熱い応援を送った。
守備の要・DF深津康太(#5)を累積警告で欠く町田は、立ち上がりからアグレッシブに攻める藤枝にボールを支配され、自陣でしのぐ時間が続いた。町田の秋田監督が30分過ぎに早くも選手交替の準備をしたが、これを見た町田の選手が奮起してリズムを取り戻し、この日キャプテンマークを付けたMF向慎一(#7)が37分に先制ゴールを決めた。続く43分にも先制点同様の早いパス回しから向が追加点を奪い、2対0で前半を折り返した。
後半は、ボールを奪い合い互いにチャンスを作る展開が続いたが、両チームともゴールまで至らなかった。しかし、途中出場した町田のFW岸田和人(#30)がアディショナルタイムの90+2分にダメ押しのゴールを決め(写真右)、 無失点で快勝した。
監督同士が元日本代表でフランスワールドカップのチームメイトということで関心が高かった対戦。試合後の会見では藤枝の齋藤俊秀監督が「(うちが勝った)2月の練習試合の時は、(町田は)まだチームが機能していないように感じたが、今回はブレないチームとなり秋田さんの緻密さを感じた。きょうは負けたが、次の対戦では勝ちたい」とリベンジを誓っていた。一方、監督としては齋藤監督より後輩の秋田監督は「(前半は)中盤が機能していないと感じたので交替を準備したが、間延びしている中盤について指示して修正ができた。試合前に選手に前半2点取ろうと話したが、プラン通りだった。3点目も(途中出場の)FWアンデルソン(#11)のすばらしいラストパスで点が取れるなどいいゲームだったが、もっと点が取れるチャンスがあった」と試合を振り返った。齋藤監督に対しては「(選手兼任で)自分のディフェンスイメージがあるので、すごくかっとうしていると思うが、守備の構築はしっかりしている。きょうも引かれた時に崩すことができなかった。(藤枝は)組織的なところがうまい」と相手チームを評価していた。
次節は2年ぶりのJFL「南北多摩合戦」で、5月4日13時から武蔵野陸上競技場で横河武蔵野と対戦する。