Jリーグ第6節9試合が4月20日に行われ、川崎フロンターレは川崎市中原区の等々力競技場でベガルタ仙台と対戦した。川崎はFW大久保嘉人(#13)とMFレナトの(#10)がそれぞれ2ゴールを決めるなど攻撃陣の活躍で仙台を4対2で下してリーグ戦初勝利を飾り、小雨の中で熱心に応援したサポーターを喜ばせた。
写真=53分にこの日2本目のゴールを決めてサポーターと喜ぶFW大久保嘉人(#13、左)とMF大島僚太(#16)
川崎は司令塔のMF中村憲剛(#14)がけがで欠場、腰痛で前節を欠場した大久保がスタメンに復帰した。開幕ダッシュに乗り遅れ、前節試合後の会見で風間八宏監督の進退に関する質問が出るなど、下位に低迷する川崎は、ぜひとも初勝利をたぐり寄せたいところ。
小雨がパラつくなか行われた試合は、立ち上がりから川崎がアグレッシブに動き、25分に大久保が先制ゴールを決めると、28分にペナルティエリアで仙台選手のハンドでPKを獲得、これをレナトが冷静に決めて(写真左)待望の追加点を得て川崎ペースになった。川崎はその後もゲームを支配、40分にレナトがミドルシュートを決めて前半を3対0で折り返した。
スピードのあるレナトの活躍で前半9本のシュートを放ち、多くのチャンス作った川崎は、足を痛めたレナトに替わり46分から稻本潤一(#20)を投入。一方の仙台はハーフタイムで選手が2人交替、攻撃のスイッチを入れて49分に梁勇基(#10)がゴールを決めた。その後、53分に大久保が豪快なミドルシュートを決めて再び3点差にしたが、勢いを増した仙台が川崎陣内に攻め込み、60分に2点目を入れてさらに攻撃を続けた。シュート数は、川崎の前半9本、後半5本に対し、仙台は前半5本、後半10本という数字が示すように、川崎は試合終了まで危険な場面にさらされたが、GK西部洋平(#21)の好守(写真右)と守備陣の踏ん張りで2点差で逃げ切った。
試合終了後、川崎は控えの選手もピッチに集まり、輪になって水をかけ合いリーグ戦初勝利を祝った。
次節(8節)4月27日は、FC東京との伝統の一戦「第21回多摩川クラシコ」が19時から味の素スタジアムで開かれる。また試合前には、両クラブの下部組織の少年たちの対戦「多摩川”コ”ラシコ」(FC東京サッカースクール アドバンスクラスvs 川崎フロンターレU-10)が17時40分から18時10分まで行われる。
次のホームゲームは、5月3日(9節)19時から名古屋グランパスと対戦する。