川崎市多摩区東三田の明治大学生田キャンパス中央校舎6階メディアホールで、3月9日13時から「元登戸研究所勤務者が語る『陸軍の秘密戦研究所』」が催され、太平洋戦争中に日本軍が行っていた偽札づくりなどの諜報・謀略活動について生々しい証言を聞く。
このイベントは、主催の明治大学平和教育登戸資料館が3月9日まで開催している第3回企画展「キャンパスに残っていた偽札印刷工場—5号棟調査報告—」にあわせた記念証言会。当日は、山田朗同大文学部教授が、登戸研究所の概要を説明した後、文学部兼任講師・渡辺賢二さんが元登戸研究所所員らから偽造紙幣の印刷や運搬など、元研究所内で行っていた仕事について聞き出す。証言者は、元所員の小川昭治さん、大久保豊一さん、栗山清さん、土本こまさんと陸軍中野学校卒業後参謀本部に所属していた土本義夫さんの5人。
同キャンパスは、1950年代に登戸研究所跡地を購入して開校、校内には同研究所の建物が残っていた。資料館は、そのうちの一部を保存・活用するために2010年3月に開館、歴史教育や平和教育に役立てようと登戸研究所が行ってきたことを記録し、新たに発掘する活動などを行っている。
証言会の参加は、無料。開場は12時30分からで定員は先着280人。
問い合わせは電話044(934)7993明治大学平和教育登戸資料館、またはメール=noborito@mics.meiji.ac.jp
証言者などの詳細はHP(こちら>)