空気の澄んだ真冬の夜空を満喫しませんかーー川崎市麻生区多摩美1-27-5にある私設天文台「オーロラ天文台」とアマチュア天文ボランティアのグループ渋谷星の会が2月2日の日没後(17時45分ごろ)「真冬の空を楽しむつどい」(後援=麻生多真美の森の会、若葉町会、川崎・麻生多摩美の山トラストの会、多摩美みどりの会)を催す。
主催のオーロラ天文台は、アマチュア天文愛好家の小川誠治さんが2001年9月に自宅を改築するのに合わせて自費で建設したもので、直径3mのドームには大型の25cm反射望遠鏡を備えている。小川さんは、アラスカなどの極北へオーロラの観測のため20回以上も出かけたことにちなんで名付け、自身で観測するだけでなく星空の魅力を多くの人に知ってもらい天文ボランティアを育てることを目的に開設した。
共催の「渋谷星の会」は、かつて2001年3月に閉館した渋谷駅前にあった五島プラネタリウムでボランティアを行っていた小川さんら結成した星空愛好家のグループ。
小川さんは、天文仲間の協力を得ながら、オーロラ天文台開館当初から「星空を楽しむつどい」を続けており、そうした活動が次第に定着、地元の町会や市民団体にも支援の輪が広がった。同天文台では一度に入館して観測できる人数が限られることから、最近は近くにある麻生区市民健康の森などに出向き、星の会のメンバーが望遠鏡を持ち寄って野外での観測会を開催している。川崎市青少年科学館の調査では、多摩美地区は多摩区の生田緑地、麻生区の早野と並んで星がよく見えるベスト3に入るという。
当日は、18㌢反射望遠鏡、10.5㌢屈折望遠鏡、6㌢屈折望遠鏡(で、木星の表面の縞模様や木星を回る衛星、冬の星座、オリオン座の大星雲、アンドロメダ座の大星雲などを約1時間観察する。薄くもりの場合は実施するが、雨天の場合は中止。参加は無料。会場までの道は暗いため懐中電灯が必要。
問い合わせは電話044-966-8488同天文台。