伝統の小正月行事「どんど焼き」が狛江市の多摩川河川敷で1月13日午前行われ、正月飾りなどを持って集まった市民や子どもたちは晴れた冬空に向かって燃え上がる大きな炎に喚声を上げながら、ふるさと行事を楽しんでいた。
写真=大きな炎に包まれたどんど焼きの小屋
この催しは、狛江市ボーイスカウト連絡協議会(服部英広会長)が「地域の伝統行事を次の世代に伝えよう」と1986年から小田急線鉄橋下流の多摩川緑地公園グランドわきで毎年行っているもの。以前は狛江市内の各地で行われていたが、いまでは市内唯一となったため、毎年数多くの人が訪れる名物行事となっている。
ことしは春を思わせるおだやかな天候に恵まれ、市内の伊豆美神社の宮司がおはらいをした後、午前10時過ぎに団員がたいまつで点火した。前日に河川敷で刈ったカヤや竹などで団員が作った高さ数メートルの小屋は数分でまっ赤な炎に包まれ、周りからは大きなどよめきが上がった。
会場に立てられたテントでは甘酒とおしるこ各400人分がふるまわれ、長い列ができていた。
会場には正月飾りを持った人が次々と訪れ、「門松やしめ縄をゴミに出せないので、助かる」などと話していた。