ドラえもんが川崎市民に : 川崎市が生誕前100年記念で特別住民票、開館1周年の藤子・F・不二雄ミュージアムで交付セレモニー

120903doraemon02ドラえもんを川崎市民に登録、川崎市 藤子・F・不二夫ミュージアム(川崎市多摩区長尾2-8-1)で9月3日、ミュージアムオープン1周年とドラえもんの生誕前100年を記念するセレモニー「特別住民票交付式」が催された。川崎市が特別住民票を発行するのは初めて。同市では1周年記念事業として、市内7区役所と支所2カ所でこの特別住民票を、ドラえもんの身長(129.3cm)と体重(129.3kg)にちなんで129,300枚を無料配布するほか、川崎市民を対象とした「本物」の住民票も1年間限定で、ドラえもんやパーマンの透かし入りで発行する。また9月30日まで川崎市のホームページ(こちら)からもダウンロードできる。

写真は伊藤館長(左)に特別住民票を渡す阿部市長


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特別住民票

人気漫画のキャラクタードラえもんは2112年9月3日生まれで、未来の国からやってきたネコ型ロボットという設定。これにちなんで、同ミュージアムも誕生101年前の2011年9月3日に開館した。
セレモニーは、14時から同館3階「はらっぱ」にあるドラえもんモニュメント前で、ドラえもんの主題曲が流れ、来館者約1000人が見守るなか、阿部孝夫川崎市長がドラえもんの代理の伊藤善章館長に住民票を手渡した。住民票には、誕生日、住民となった日、プロフィール、好きなもの(ドラ焼き)、嫌いなもの(ネズミ)、身長、体重、家族などのほかベレー帽をかぶりペンを持ったドラえもんが刷り込まれている。
阿部市長は「ドラえもんは川崎市を代表する有名なキャラクターで、観光・文化大使として国際社会に川崎市の宣伝活動をするとともに、藤子作品が持つ温かさや勇気、希望を広めてもらう活躍を期待している」と話した。

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交付式には多くのファンが参加


伊藤館長は「藤子漫画ファンに恩返しをする施設として開館したが、1年間で入館者が50万人(3日現在、53,7000人)を超えたことに正直驚くとともに、館の目的をかなえたと思う。リピーターが増えているので、お客に喜んでもらうために、来年1月には大幅な展示替えを予定している」と明かした。

同館職員によると、セレモニーに参加した入館者の多くは、誕生日のこの日を意識して予約したと思われ、通常より早くに定員に達したという。入館者のひとり、山口県から来た女子大生の水田香奈子さんは「ドラえもん好きの友人2人と夜行バスで初めて来たが、セレモニーに立ち合えて感激。とても楽しい施設なので、ぜひまた来たい」と笑顔。名古屋から母娘で参加した沢戸麻希さんは、水色を基調としたドラえもんの女の子バージョン風の衣装を手作りして参加した。ほかにも藤子作品に合わせたコスチュームやグッズを身につけた熱心なファンが多く見られた。
同館では、1周年記念として2階の「みんなの広場」に生誕100年前フォトスポットを設置、また「はらっぱ」にはドラえもんの妹ドラミと「もしもボックス」のオブジェが新設された。カフェでは、ねがい星オムライスなど4種類の記念メニュー、ショップには8種類の記念グッズが登場するなど、館の内容も少しずつ変えており、リピーターを喜ばせている。
カフェメニューなどの詳細は同ミュージアムHP(こちら>)(c)Fujiko-Pro【写真撮影=k-press】