J2FC町田ゼルビアに助っ人:元・韓国代表のDFイ ガンジンとFC東京からMF幸野志有人選手

120731shinkanyu01FC町田ゼルビアに7月31日、日本の東京ヴェルディやジュビロ磐田でプレーし、W杯アジア最終予選の出場経験を持つ元・韓国代表のDFイ ガンジン選手(26)が韓国Kリーグ全北現代モータースから期限付き(2012年12月31日まで)で入団。8月6日にはFC東京からMF幸野志有人選手(19)も期限付き(2013年1月31日)で加入、戦力アップが期待されている。

写真=ゼルビア練習場で練習するイ選手(中央・黄緑のビブス、7月31日)


町田は主力選手のけがなどで12節から引き分けを挟み11連敗中で、16試合勝利から見放され、27節現在、3勝6分18敗勝点15のJ2リーグ最下位に甘んじている。特にDFが手薄で、MFの選手が守備を務めるなど苦しい状況が続いている。
J2は2012年度からJFLと入れ替え制度を導入、初年度は下位2チームが降格対象となる。町田は降格圏からの脱出をはかるため、即戦力の入団を検討していた。
イ選手は1986年4月生まれで、韓国の水原サムスンでプロとしてスタート、町田のアルディレス監督が2004年に指揮を執っていた東京ヴェルディに入団し、その年の天皇杯優勝に貢献した。2006年に韓国のチームに戻り、2010年に磐田に入ってナビスコ杯優勝に貢献、2011年まで磐田に在籍した。韓国代表歴は2001年にU-17代表・AFCユース選手権出場(優勝)、2002年U-17代表・FIFA U-17ワールドユース出場、2004年U-19代表・AFCユース選手権出場(優勝)、2005年U-20代表・FIFAU-20ワールドユース選手権出場、2006年A代表、U-21代表、2009年にA代表に選ばれW杯アジア最終予選に出場した。
イ選手によると、6月末に町田からオファーがあり、「自分を選手として成長させてくれた旧知のアルディレス監督が指揮を執っていることから、出場機会を増やすため、来日を決めた」という。
28節(8月12日)のジェフユナイテッド千葉戦から出場。身長184cm、体重76kg、背番号は29番。

8月6日にはFC東京からMF幸野志有人選手(こうの・しゅうと)が期限付きで加入した。幸野選手は江戸川区出身で、エリート選手を養成するJFAアカデミー福島の1期生。2008年 U-16日本代表(AFC U-16選手権2008 ウズベキスタン大会)、2009年 U-17日本代表(FIFA U-17ワールドカップ2009 ナイジェリア大会出場)、2011年 U-18日本代表、2012年 U-19日本代表など各年代の日本代表に選出されており、ボランチなど複数の守備をこなせるMF。2010年にFC東京に入団、2011年に大分トリニータに期限付き移籍し18得点をあげた。身長は179cm。体重70kg。背番号は33番。
幸野選手は「町田ゼルビアの順位をひとつでも上げられるように、自分の持っている力を全て出し切りたい」と抱負を語っている。