J2第20節の11試合が6月17日に一斉に行われ、FC町田ゼルビアは町田市野津田の町田市立陸上競技場でモンテディオ山形と対戦した。町田は立ち上がりから積極的に攻めたがチャンスを生かし切れず、後半に山形にPKを与えたが、GK修行智仁#1がセーブ、スコアレスドローに持ち込み、4試合ぶりに勝点1を上げた。
写真=山形DF石川竜也#13のPKを町田GK修行智仁#1がセーブ
競技場には、8試合勝利に見放され18節に最下位となったにもかかわらず多くの町田サポーターが訪れ、熱心に応援した。一方、1年でJ1に復帰を目指す3位の山形もバスで大勢のサポーターがかけつけた。
試合は、町田が立ち上がりからFW平本一樹#25やMF鈴木崇文#17がミドルシュートを放つなど積極的に攻撃。山形もチャンスは作るが町田の好守を崩せず前半を無得点のまま終えた。
後半も互いにチャンスを作る一進一退の攻防が続いたが、次第に山形が押し込む展開となり、町田はMFドラガン ディミッチ#10に替えMF柳崎祥兵#15を投入した。67分にゴール前の攻防から町田が山形にPKを与えたが、町田のGK修行が落ち着いて正面でパンチ、こぼれ球を山形がけり込んだがオフサイドとなり、この試合最大のピンチをしのいだ。町田はこのビックセーブで勢いを取り戻し、MF北井佑希#19が果敢にドリブル突破を試みチャンスを作るが、相手GKらの好守で得点を奪えず、両チーム無得点のまま引き分けに終わった。
試合後の会見でアルディレス監督は「本当に勝点1を取るということがたいへんでした。非常にいい内容のゲームだったと思います。選手のプレーぶりには誇りを感じています。相手はJ2の優れたチームのひとつ。しかし時間帯によっては、彼らよりも主導権を握れた時もありました。そういった意味で喜んでいます。町田にとってこの勝点1はたいへん重要な1点だと思います。自分たちに自信を持ってプレーするためにも、大切な1点です」とほっとした表情で語った。
次のホームゲームは7月1日午後6時からFC横浜と対戦する。
写真(撮影 : k-press安永能美、山本真人)=前半、山形のゴールに攻め込む町田FW平本一樹#25、後半、PK後のシュートにオフサイドをアピールする町田の選手たち