任期満了に伴い6月24日に投票が行われる狛江市長選挙の立候補予定者を招いて政策などを聞く公開討論会が6月6日夜、狛江エコルマホールで開かれ、いずれも無所属新人の立候補予定者2人が出馬の動機や政策について話した。
写真=討論会前に握手する田辺良彦氏(左)と高橋都彦氏(右)
この討論会は、狛江青年会議所が「市政に関心を持って」と初めて開催したもので、市民約350人が参加した。
出席したのは、共産党市政からの脱却を訴える元東京都公園協会理事長の高橋都彦氏(60)=自民、公明、民主、生活者ネット推薦、矢野裕市長から後継指名を受けた前狛江市議会議員の田辺良彦氏(47)=共産推薦の2人で、特定非営利活動法人 市民討議会推進ネットワーク代表理事の吉田純夫さんが司会進行を務めた。
討論会は、主催者が事前に2人から聴いた財政、子育て、安心安全などの項目を基に、2人が制限時間内で答える形式で行われた。
高橋氏は「財務省からヒアリングを受けるような硬直化した市の財政を立て直すため、行政全般の見直しが必要。民間活力の導入、国や都からの補助金を最大限活用し、起債の抑制に努める」として「身の丈に合ったサービスを提供し、持続可能な地域社会を作る」と現市政からの脱却をアピールした。
田辺氏は「市民の命と暮らしを守る地方自治体本来の役割を果たしてきた矢野市政を継承する。小学生を持つ父親として子どもの未来を育むまちをめざし、だれもが安心して暮らせる魅力と活気ある狛江をつくる。行政改革を遂行して経常経費の減少を進める」など現市政の発展を訴えた。
参加した市民からは「2人の違いがわかり、投票の参考になった」と評価する声も聞かれたが、なかには「2人による議論がなかったのは少し残念」「人柄がわかるような質問もほしかった」などと話す人もいた。
主催者の狛江青年会議所は、討論会の様子をUSTREAMでライブ配信、現在も流している。USTREAMのURLはこちら