JFLの今季最終戦となる前期第1節の試合が12月10日と11日に行われ、FC町田ゼルビアは町田市立陸上競技場でカマタマーレ讃岐と対戦。ゼルビアが前半と後半にゴールを決め、攻めを続けるいカマタマーレを完封に押さえて2対0で勝利した。
J2入りを目指すゼルビアの通算成績は、18勝7分8敗勝点61。昇格条件の4位以内を上回る3位となり、昇格の連絡を待つだけの成績となった。
写真(撮影 : すべて山本真人)=試合後の記念写真
Jリーグ準加盟同士の対戦。ゼルビアは前節で得失点差からほぼ4位以内を確保しており、競技場は昇格の瞬間を一目見ようと7,268人の観客が集まった。客席には、2006年からゼルビアに在籍した選手の弾幕が張られた(写真左)。
パスを回す似たスタイルの両チームの試合は、開始から攻守が細かく入れ替わる展開が続き、ゼルビアはバックパスを手で扱ったと判定され間接FKのピンチを招いたが、ゼルビアの選手がはじき返して失点を防いだ。ゼルビアは42分に、素早いパスとサイドチェンジからFWドラガン・ディミッチ選手(#10)が先制ゴールを決めて1点リードで折り返した。
後半に入った直後、カマタマーレMF喜山康平選手(#29)が2枚目のカードで退場したが、ゼルビアは数的不利を感じさせない闘志を見せる相手をなかなか崩せず苦しい時間帯が続いた(写真右)。88分にゼルビアは、先発MF北井佑季(#19)と交代したMF星大輔(#28)が追加点を決め、その後のカマターレの攻撃も凌いで完封勝利した。
試合終了後には、シーズン終了のセレモニーが行われ、下川浩之社長や守屋実代表、津田和樹キャプテンが応援を続けたサポーターに感謝の挨拶をした。
ま た追加点を決めた星選手が、今シーズン限りで現役を引退することを表明。星選手は、町田市出身で中学時代にゼルビアの前身FC町田に所属、横浜Fマリノスユースからトップチームに昇り、複数のクラブで活躍後、2010年に出身地の町田に戻りゼルビアに入団した。自らのゴールで選手生活の最後を飾った星選手には、花束と大きな拍手が贈られた。(写真左)
写真(左から)=88分、星選手のゴールを祝福するゼルビアイレブン、試合後のセレモニーで挨拶する津田キャプテン、ゴール裏に立ってサポーターに手を振るポポヴィッチ監督