川崎市宮前区で平瀬川七夕サミット:コイからアユへ主役交代、きれいな川復活着実に

110711tanabata02 「ふるさとを流れる平瀬川と流域の環境を守り育て、子どもたちに伝えよう」と7月3日、川崎市宮前区の菅生小学校で「平瀬川七夕サミット」が催された。

写真=平瀬川の調査結果を発表する児童たち


このサミットは平瀬川流域まちづくり協議会、向丘地区商店会連合会が催しているもので、今回で16回を数える。川崎市、特定非営利活動法人多摩川エコミュージアム、宮前区まちづくり協議会が後援、地域の自治会やライオンズクラブ、ロータリークラブ、飛森谷戸の自然を守る会、花で町を飾る会、水沢森人の会、ガーデニングクラブこすもす、東高根森林フォーラム、グリーンフォーラム21みやまえなどの市民団体が協賛、協力している。
この日は、午前中に平瀬川の6カ所で清掃と草刈り、調査を行い、自転車20台など1トントラック3台分ほどのごみを回収した。
午後からは菅生小体育館に約300人が参加、サミットを開催した。
菅生中学校吹奏楽部によるオープニング演奏に続いて、平瀬川の各地区からプロジェクターを使って写真を写しながら活動報告が行われた。なかでも、アユが増えているという報告が相次いで寄せられ、これまで地域ぐるみで行ってきた清掃活動や環境の整備によって川の主役がコイからアユに替わったことを印象づけた。ただ、川に捨てられる自転車が多く対策が必要などの声も聞かれた。
地元の菅生小、稗原小、向丘小の児童が川について調べた結果を報告、大きな紙に文章や絵、図表で描いたり、寸劇で紹介するなど力のこもった発表に会場からは拍手が送られていた。
区制30周年を記念して製作中のふるさとカルタの報告も行われ、参加者の関心を呼んでいた。
また、菅生小の児童の楽器演奏、林敏さんによる楊琴(やんちん)の演奏、合唱団コールエスペランサの合唱なども行われた。
会場には、中学校区ふる里カルタ、平瀬川のミスと緑、歴史探索ウォークマップ、野鳥の写真などのパネルも並べられ、訪れた人たちは興味深そうに見入っていた。 
阿部孝夫市長も参加、「市長になる前からサミットには参加している。これからも一緒に、平瀬川がふるさとの川として誇りが持てるようにしていきたい」などと挨拶した。