小田救援狛江駅北口近くにある狛江市元和泉1丁目の泉龍寺弁財天池で7月2日夜、「ホタルを鑑賞する夕べ」が開かれ、親子連れなど約1000人が木立に囲まれた暗い池に描かれるかすかなヘイケボタルの光の軌跡に歓声を上げていた。
写真右=地面で光るホタル
このイベントは、東京狛江ロータリークラブがクラブ設立40周年を記念して行ったもので、2010年に継いで2回目。
今回は、混乱が起きないよう午後7時から泉龍寺境内に集まった見物客に整理券を配り、池に誘導。午後7時30分から300匹のヘイケボタルを次々と放った。
この日は、ホタルが元気に飛び回る「じっとり蒸し暑い夜」ではなかったためか、ホタルは地面や水面からなかなか舞い上がらなかったが、ほのかな光を点滅させると、見物客から「ワー、きれい」「初めて見た」などの声が上がっていた。また、「昔を思い出した」と感慨深げに見守るお年寄りもあった(写真左)。
鑑賞会は、弁財天池の改修を手がけた同クラブ会員で造園業を営む鈴木一光さん(67)が、市制40周年記念と同クラブの40周年プレイベントとして昨年初めて企画、弁財天池の土地所有者・泉龍寺の協力を取り付けて実施した。この時のホタルのうち10匹を会社の敷地内に設けたネットを被せた飼育用の池に放ったところ次の世代が生まれ、6月下旬に2匹のホタルが光を放った。
会社での飼育経験をいかしてことしは、弁財天池の周りの水路に長さ約2m、幅約1m,、高さ約0.7mで網を被せた飼育小屋を作って飼育する実験を行うことにしており、将来弁財天池生まれのホタルが飛び交う日が来ることを願っている。