川崎市宮前区の飛森谷戸の会:「ホタルの光守って」と15周年記念の下敷き製作、6月11日夜には森の音楽会

ホタル(下敷き用イラスト) 「川崎北部に残る貴重な里山、とんもり谷戸の自然を次代を担う子どもたちに守ってもらおう」と川崎市宮前区の「飛森谷戸の自然を守る会」(矢澤茂会長)が下敷きを製作した。発足15周年を記念した事業のひとつで、谷戸を象徴するゲンジボタルのキャラクターのトンちゃんとモーリくんからのメッセージとして、ホタルのミニ知識や鑑賞の際の注意などが印刷されている。また、6月11日夜には森の音楽会も催す。

写真はホタルの生態を描いた下敷きの片面

ホタルおもて 11.05.18.22.16 谷戸には、川崎市内ではほとんど見られなくなったゲンジボタルが生息、6月上旬から中旬にかけて羽化、夜空に光の軌跡を描く。ことしも例年より多少早い5月25日に雄が飛ぶのが確認されており、6月10日頃にピークを迎えそうと同会では予想している。
谷戸の自然の保護と再生に取り組んできた同会では、こうした貴重な自然を次世代に伝えるため、下敷きを作ることにした。
でき上がった下敷きは、片面に夜空を飛ぶ成虫や交尾、水中でカワニナを捕食する幼虫、土中のサナギなど、ゲンジボタルの生態をリアルに再現したイラストを掲載。もう片面(写真左)には、「飛び始めて7日〜10日しか生きられません。大事に見守って下さいね」「 ライトは地面を照らすだけに」「写真撮影はフラッシュを使わずに」「光るのは仲間との交信の為で大切な手段」などのトンちゃんとモーリくんからのお願いを印刷、捕まえないで見守るよう訴えている。このほか、ゲンジボタルについて、大きさ、光り方、幼虫、食物などのミニ知識、ホタルの一生などが紹介されている。
同会では隣接する川崎国際生田緑地ゴルフ場から助成を受けて4000枚を製作、周辺の向ヶ丘、白幡台、菅生の3小学校と初山幼稚園、菅生保育園の子どもたちに合わせて3000枚を配布する。 

6月11日18時から生田緑地内のおもい出のこみちにある森の広場で第20回森の音楽会を開催、会場でも配布する。
音楽会には、アコースティックPOPインストユニット「style-3!」のバイオリンの高嶋英輔さん、コントラバスの長澤伴彦さん、キーボードの堀江沙知さんが出演する。style-3!は、2008年のストリートミュージシャン バトル2のチャンピオンになり、神奈川を中心とした関東や静岡県、長野県などで演奏活動を行っている。
当日雨天の場合は初山幼稚園ホールで開催。
参加費は1000円(中学生以下は無料)。 収益は、また、会場では東日本大震災への義援金とみどりのボランティア活動の資金にあてる。
会場へは登戸駅から市バス鷲ヶ峰営業所行き、武蔵溝ノ口駅から市バス鷲ヶ峰営業所、マリアンナ医大行きで、いずれも初山下車、徒歩10分。 
問い合わせは電話044-977-6581高木さん。