川崎市多摩区宿河原の県立多摩高等学校(石橋庄司校長)の合唱部が、3月29日に麻生市民館で予定していた「第45回定期演奏会」を東北地方太平洋沖地震の影響で中止することになった。
顧問の小川英子教諭によると、地震発生以来、1年間の集大成の発表となる定期演奏会の開催の可否についてさまざまな検討をしてきたが、現在も断続的に余震が続き計画停電もしばらく続くことから22日に中止を決定したという。
また、定期演奏家に替わり今後の活動として、5月5日に中原区のエポック中原で演奏会を開催することが決まった。
1956年に創部した同校合唱部は、このところハーモニーに磨きがかかり、1998年にハンガリーのカンテムス国際合唱コンクールで初の第1位グランプリを受賞、2002年にも同賞を受賞、2003年にはNHK全国学校音楽コンクール全国大会に出場した。
こうした活躍により、2003年には川崎市文化賞にも選ばれている。2010年には、全日本合唱コンクール県大会で金賞となり、神奈川県代表として関東大会に出場した。また、8月にはカンテムス国際合唱コンクールで、金賞、最優秀演出賞、最優秀コーダイ楽曲賞の3冠にも輝いた。このほか、地域のイベントなどにもよく参加しており、地元に愛される合唱団として知られている。
問い合わせは電話044(911)7107県立多摩校校合唱部またはホームページ(こちら>)