Jリーグ・川崎フロンターレが山形に完封勝利 : 相馬監督が初陣飾る

110305fron01 Jリーグが3月5日に開幕、川崎フロンターレは第1日程の5日にホーム・等々力陸上競技場でモンティディオ山形と対戦、2対0と開幕戦を勝利で飾った。34分にFW矢島卓郎(#9)が先制、わずか4分後の38分にMF登里享平(#23)がいずれもドリブル突破でゴールを決め、初采配の相馬直樹新監督に勝利をプレゼントした。6年ぶりに古巣に戻った相馬監督は、流れのなかで得た得点をカード無しの無失点で守りきり、順調な滑り出しを果たした。

写真=ハイタッチして先制ゴールを喜ぶ矢島(背中)と相馬新監督(撮影 : 山本真人)


110305fron05 チーム生え抜きの選手の引退や移籍で9人が新加入した今シーズンは、世代交代も課題のひとつ。この日の先発は、GK杉山力裕、新加入のDF田中裕介(#3)、MF柴崎晃誠(#19)、リーグ戦初スタメンの登里などフレッシュなメンバーで、平均年齢が25.64歳と昨年より約2歳若返った。
試合は、開幕戦でかたさが見える川崎に対し、固い守りからロングボールで攻撃を仕掛ける山形ペースで始まった。しかし高い守備意識の川崎が危険な場面をしのぎ、30分を過ぎたあたりから川崎リズムでボールが動きはじめ、34分に矢島がドリブル突破で、相手をかわしてペナルティエリア左から先制ゴールを決めた。このゴールで開幕戦のプレッシャーから解き放たれた川崎は、続けざまにチャンスを作り、38分に登里(写真左上)が追加ゴールを決めた。
110305fron04 後半は、両チームともチャンスを作り、交代カードを切って攻撃を続けたがゴールが決まらず2対0で試合が終了した。
相馬監督はまず「勝ててホッとした。選手たちに感謝したい」とした上「イメージに近い形で試合ができた。最初に点がとれたこと非常に大きく、欲を言えば追加点がほしかったが、ゼロで終わったことを評価したい」と振り返った。
110305fron02 開幕の試合のイベントとして、試合前に川崎市出身のモデル小森純さんが始球式に出演した。また、ハーフタイムには阿部孝夫川崎市長があいさつ応援を呼びかけた。
競技場には、開幕を待ちわびたサポーターが開門前から多数かけつけ、選手移動バス到着時には1000人を超えるサポーターがチームカラーのブルーの旗を振って出迎え、選手らを感動させた。

写真=始球式でゴールを決め喜ぶ小森さん、旗を持ってバスを出迎えるサポーター(撮影 : 山本真人)