ことし7月にオーストリアで開催されるアメリカンフットボール世界選手権(旧アメフト ワールドカップ)のアジア地区代表を決める第1回アジア選手権が川崎市川崎区の川崎球場で2月26日に開かれ、日本が韓国に76対0で圧勝した。この結果、4年毎に開かれる世界選手権に4大会連続出場となった。
韓国のキックオフで始まった試合は、日本のWR清水謙(背番号7)がいきなり65ヤードのリターン。敵陣20ヤードから日本の攻撃の先発QB菅原俊(6)は、パスを次々成功させ、開始2分でRB古谷拓也(22)が3ヤードのランで先制TDを決めた。
日本は韓国の攻撃を阻止、5分24秒に韓国のパントをブロックしたDB三宅剛司(16)がエンドゾーンまで45ヤードを走って追加点を奪い、その後もたて続けに2本のタッチダウンを決めて第1Qで早くも28対0と大差をつけた。
過去3大会で優勝2回、準優勝1回の日本は、第2Q以降も2本のFGと6本のTDを加えて、韓国の攻撃を封じ込めて完勝、力の差を見せつけた。
大会MVPには、2本のFGと10本のキックを決めた青木大介(27)が選ばれた。
試合後の会見で韓国の福田龍秀ヘッドコーチは「実力差はあるが、点差を広げられない戦術は選ばず、常に攻撃的にいくプランを選択した。敗れはしたが選手には得るものが多かったと思う」とコメント。
日本の森清之ヘッドコーチは「「昨年、一昨年とチームの力を積み上げてこれたことが良かった。選手に責任感があり、良いコンディションを作ってきてくれた」とほっとした表情で語った。