設立20年目のJリーグがキックオフカンファレンス:「Vめざすぞ」3月5日開幕を前に38チームの監督・選手が大集合

110225kickoffconference03 3月5日のJリーグの開幕を前に2月25日午後、港区のホテルで報道関係者などに今季のリーグの考え方や各チームの方針などを披露する「Jリーグキックオフカンファレンス」が開かれ、J1とJ2全38チームの監督と選手が大集合、Vへの決意を新たにしていた。

写真=ステージに勢揃いした38チームのJ1・J2の選手


110225kickoffconference01 グランドプリンスホテル新高輪の会議室フロアで行われたカンファレンスは、シアター形式で行われた各クラブの紹介と、開幕戦で対戦する各クラブが隣り合わせでブースを設営してクラブのPRや取材に対応する2部形式で開かれた。
1部では、大東和美チェアマンが「ことしはJリーグ設立20周年を迎えます。ガイナーレ鳥取がJ2に加わり38クラブ、28都道府県に広がりました。節目にあたることしは原点に立ち返り、将来を見据えたJリーグビジョン策定に着手、クラブライセンス制度の導入、アカデミーに所属する選手に世界レベルを体感させる育成と3つの取り組みを実践します。Jリーグは日本のスポーツを引っ張る存在でありたい」とあいさつ、拳を振り上げて「2011年Jリーグが開幕します」と宣言した。
110225kickoffconference02 続いてチームのスローガンの紹介とともに監督が次々と舞台に登壇。その後、開幕カード順にJ2の選手から舞台に上がって中央で握手、開幕戦での健闘を誓った。
川崎フロンターレは相馬直樹監督と小宮山尊信選手、J2に降格したFC東京は大熊清監督と米山拓司選手、東京ヴェルディは川勝良一監督と富沢清太郎選手が参加した。
注目を集めたのは川崎の相馬監督で、JFLのFC町田ゼルビア躍進の指導力が認められ、一足飛びに現役最後のチームの指揮を託された。J1で一番若い相馬監督は、檀上でのインタビューに「若さを良い方に出し、結果を恐れずやりたいと思っています。クラブも自分もチームスローガンの『挑』の通り、タイトルに挑戦します」とVへの意欲をみなぎらせていた。
110225kickoffconference04 2部は、各クラブのブースでの取材。ここも対戦相手と隣り合わせという趣向で、監督、選手とも次々と記者の取材に対応、スポンサーなどが求めるサインににこやかに応じていた。
相馬監督は「開幕戦はいろいろな意味ですごく大事。山形は守備の固さと、やるべきことをきちんとやるチームで、穴がないのでスキをみせられない。ホーム試合なので、変に意識して固くならず自分たちのプレーをしっかりやって良い結果でシーズンに勢いを付けたい。仕上がりは順調だが、あと1週間でしっかり準備してゲームに対するテンションを高めたい」と話していた。 

写真(上から)=あいさつする大東チェアマン。対戦相手と握手するFC東京の米本選手(左)とサガン鳥栖の室選手 。フロンターレのブースでにこやかに取材に応じる相馬監督(右)と小宮山選手