川崎市川崎区の川崎球場で2月26日に開かれる「アメリカンフットボール2011アジア選手権」が開催され、日本と韓国の代表が午後1時から対戦する。この大会は4年毎に開催されており、ことし7月にオーストリアで開かれるアメフトのワールドカップ(世界選手権)のアジア地区代表を決める。
写真=日本、韓国主将と優勝カップ(右から、東野選手、チェ ソンジン選手将、佐野選手)
試合を前に、23日都内のホテルで記者会見が開かれ、社団法人日本社会人アメリカンフットボール協会の浅田豊久理事長、日本代表の森清之ヘッドコーチ(鹿島ディアーズ)など両チームのコーチやキャプテンが出席、抱負を語った。
森コーチは「韓国は、国を背負っているときはどのスポーツでも必死で戦う。(前回の)2007年の川崎大会は、日本がホスト国だったため対戦していないが、予選では体格の大きいオーストラリアを破ってアジア代表として参加した。本大会でもフランスを破って5位になるなど力をつけており、敬意を払っている。日本代表もシーズンオフの1カ月間にいい準備をして、コンディションが良い45人に絞り込んだので、全て出していいゲームをしたい」と話した。
攻撃の東野稔主将(QB、アサヒビール)は「試合になれば何が起こるか分からないと思い準備してきた。この試合に突破しないと先に進めない。韓国チームには在日の選手もいて、日本の選手の特徴を伝えていると思うので負けないようにやりたい」、守備の佐野忠也主将(DB、鹿島ディアーズ)は「韓国はレベルが上がっているので油断できない。特に2007年の大会にも出た90kgを超えるチョン スゴン選手(IBMビッグブルー)の動きに警戒したい。私たちも日の丸を背負っている以上、相手がだれであれ、過去の優勝2回、準優勝のプライドを持って戦いたい」と気持ちを引き締めていた。
一方、韓国のアン テギュコーチは「初出場の2003年は0対88という屈辱的な敗戦だったが、2007年はたくさん準備して大会5位になれた。4年経ち当時よりもさらに強くなった。最善の準備でいいプレーをする」とコメント。
3大会出場のチェ ソンジン主将(DB、ソウル・バイキンググス)は「日本は世界でも最も強いチームのひとつであり、戦うことに緊張している。以前は日本から学ぶことが多かったが、今回は勝ちにいく気持ちで臨んでおり、日本のクリニックで仲良くなった古谷拓也選手(RB、オービック)を止めたい」と闘志を燃やしていた。
日本のチームは社会人Xリーグが中心で、学生からはライスボウルに出場した荒木悠太(TE、立命館大)と東日本で2010年優勝した末吉智一(RB、早稲田大学)が選ばれた。
世界選手権のアジア地区は、今回からオーストラリアなどのオセアニア地区が分かれたため、2チームだけで、勝者が7月8日から行われるオーストリアの大会に出場する。今回は、既に決まっている4大陸代表のアメリカ、メキシコ、ドイツ、オーストラリア、カナダ、フランス、オーストリアに、アジア代表を加えた8カ国が出場し、中1日または2日でグループリーグ戦を戦う。
アジア選手権の入場は、全席自由で一般1,500円、高校生500円、中学生以下無料。チケットぴあなどで扱っている。問い合わせは電話03(3450)9360日本アメリカンフットボール協会。
写真=大会の趣旨を説明する日本アメリカンフットボール協会の浅野豊久理事長、互いの健闘を誓い記念撮影(右から、佐野主将、東野主将、森ヘッドコーチ、アン テギュコーチ、チェ ソンジュ主将)