狛江市のエコルマホールで成人式 : 晴れ着姿で同級生と歓談

11010seijinsiki02 狛江市の成人式が「成人の日」の1月10日、小田急線狛江駅前のエコルマホールで催され、晴れ着に身を包んで参列した新成人たちは社会人としての決意を新たにするとともに久しぶりに会う同級生との歓談を楽しんでいた。

写真=誓いの言葉を述べる新成人代表


11010seijinsiki01 全国的に少子化の傾向が続くが、同市の新成人は昨年より16人増え719人(男360人、女359人)。成人式には小・中学校を狛江で過ごした市外の居住者も含め370人(男163人、女207人)が参列した。なかには赤ちゃん連れの女性もいて同級生からの出産の祝福に笑顔でこたえていた。
出席者は、昨年に比べ男性が約50人下回ったが女性の参列者が増え、出席率は過半数を少し上回る51%(昨年は55%)だった。同市の成人式は、1998年から公募した新成人による実行委員が企画・運営しているのが特色で、ことしは斉藤飛翔委員長のほか10人の委員が9月から準備を進め、当日の司会・進行を担当した。

11010seijinsiki03 第1部の式典では、主催者を代表して矢野裕市長が「失業率が高く、ことしは特に若い人たちの働く環境が厳しくなっています。先日ゴッホ展を見に行きましたが、生きている時代に売れた絵はたった1枚だけのゴッホは、死後に高い評価を得ました。今は恵まれなくても目標を持ち努力することを教えられた気がします。人生80年の時代、4分の1を通過しただけで残りの人生が決まるわけではないので、
皆さんは今、土台を築く大切な時期です。明けない夜はないので、未来を見据えてがんばってください」と祝いの言葉を述べた。
これにこたえ、新成人代表の本田修一さん、本田明紀奈さんが「これまで育ててくれた両親や支えてくれた小・中学校の先生方に感謝します。まだ頼りないところがあるとは思いますが、自分の行動に責任の持てる成人として歩んでいきます」と誓いの言葉を述べ、約30分で式典を終了した。

11010seijinsiki04 第2部は、テレビやディズニーランドのペアチケット、生まれた年のワインなどが当たるマルバツクイズ&抽選会や小・中学校の教師からのビデオレターなどのアトラクションが行われた。小・中学の入学式や運動会などの行事写真が映し出されると、新成人らは「あんなにかわいかったんだ」「もう一度みんなで運動会をやってみたい」などと感想をもらしながら熱心に見入っていた。
11010seijinsiki05 3部では、会場を6階の多目的ホールに移して立食パーティーが催され、久しぶりに会う友人と写真を撮り合い、小・中学校時代の教師と思い出話や現況報告を楽しんでいた。

斉藤実行委員長は「アトラクションを盛り上げようと準備してきました。みんな忙しく時間の都合をつけるのが大変だったけど、楽しんでもらえたようでホッとしました」と話していた。

写真(上から)=式典、成人式を運営する実行委員、晴れ着でマルバツクイズ、恩師と歓談する新成人