「芸術のまち」の玄関をアピールしようと川崎市麻生区の小田急線新百合ヶ丘駅周辺で、ことしも11月13日からイルミネーションイベント「kirara@(きららっと)アートしんゆり」が始まった。イルミの点灯は2月14日までで、冬の街に彩りを添える。
写真=新百合ヶ丘南口のイルミネーション
このイベントは、2007年に昭和音楽大学が厚木市から同駅南側に移転開校、北側には川崎市アートセンターがオープンするなど「芸術のまち」づくりの環境が整ったことから、新百合ヶ丘駅周辺景観形成協議会、新百合ヶ丘商店会、昭和音大や日本映画学校などのほか企業や団体で実行委員会を結成し、街のイメージアップと街おこしのために行われており、ことしで4年目。
期間中は昭和音楽大学や麻生市民館、アートセンターなどで音楽や演劇などの協賛イベントが催される。
ことしのイルミネーションは、開発前の自然豊かな雑木林の記憶を呼び起こし「芸術のまち」らしいムードをつくり出そうと、「クルスタル・フォレスト〜光の森を歩こう」をテーマに、駅周辺が開発された当初からある樹木に電飾を施すほか、エリアも広げた。
対象地域は、昨年までの南口の交通広場周辺のペデストリアンデッキの植え込みと水路の周辺、北口の交通広場周辺、麻生区役所前通り、アートセンター近くの並木に加え、南口のペデストリアンデッキ中央道路から麻生スポーツセンター前のマンション「ベルクレエ新百合ヶ丘」まで500m余りの道路の街路樹と昭和音大南校舎。
ペデストリアンデッキの中央部分にある「光のピラミッド」と名づけた高さ8mの四角錐とシンボルツリーの高さ15mのシンボルツリーが見どころで、発光ダイオード電球は昨年の6万個の1.5倍以上の約10万個を使った。新百合ヶ丘マプレ商店街とサンケイ住宅展示場でも既にイルミネーションが始まっており、光の回廊で結ばれる。点灯時間は午後5時から午前2時まで。
初日の13日は、午後4時30分から阿部孝夫川崎市長も参加して点灯式が行われ、5時に一斉に点灯、見物客から歓声が上がった。その後、イルミネーションをバックに「しんゆり・芸術のまち」イメージアーティストのJisong(ジソン)さんが「アメイジンググレイス」などを独唱、美しい歌声を夜空に響かせた。
会場では、期間中に駅周辺の街路灯に付ける旗「フラッグコンテスト」の表彰式も行われ、ユリの花をあしらった絵で小学生部門の最優秀賞に選ばれた小川遥菜さん(9つ)に表彰状が贈られた。
南口のペデストリアンデッキ中央広場周辺では、クリスマスイベントとして、12月18日午後5時30分から6時30分まで、昭和音楽大学と地元合唱団「ゆりキャロ」によるコラボレーション演奏、Jisongさんのミニライブが開かれる。
協賛イベントなどの詳細は 「kirara@(きららっと)アートしんゆり」のHP(こちら)
写真(上から)=高さ8mの「光のピラミッド」、水路に設けられたイルミネーション、光のピラミッドの前で歌うジソンさん