あさお区民まつり(同実行委員会主催)が、10月10日に川崎市麻生区役所敷地内と麻生市民館で催され、午前中の雨模様でパレードなど一部の催しが中止されたが、親子連れなど5万5千人(主催者発表)が買い物やステージパフォーマンス見学を楽しんでいた。
写真=消防音楽隊の演奏とカラーガード隊の演技を見守る市民
同祭は区民同士の交流などを目的に開かれており、ことしで29回目。これまで雨にたたられたことは何度もあるが、区役所前の通りを練り歩く名物行事のパレードが中止になったのは初めて。実行委によると、開会1時間前の午前8時の時点で前日から断続的に降っていた雨が急に強まり、やむなく中止を決定したという。
その後天気は徐々に回復、昨年よりは人出は2万人少なかったが、11時過ぎには買い物の途中に立ち寄る市民も増え、市民館外側の階段を利用したステージでは、市消防音楽隊のアニメテーマ曲などの演奏とカラーガード隊の華やかな演技に大きな人垣ができていた。このほか、同区内の団体が和太鼓やヒップホップ、ハワイアンダンス、エイサーなど、木刀・竹刀演技などさまざまなパフォーマンスを披露した。
駐車場に並んだテントでは特産品の禅寺丸柿や農産物、バザー、手作り品の販売やふれあいゲームが行われ、ピーク時の昼ごろには、焼きそばやうどんなど食べ物を求める人の行列が出来、朝の天候で売れ残りを心配していた出店者をほっとさせていた。
市民館ホールでは「あさおサウンド&ヴィジョン」と題し、22の個人・団体が出演、音楽の演奏や踊りなどを披露した。区役所のロビーでは老人クラブの作品展、麻生観光協会が麻生観光写真コンクールの入賞・入選作品を展示、鉄道模型の展示には150分の1の小さなNゲージの電車が走り子どもたちが目を輝かせていた。