FC東京が城福監督を解任、元監督の大熊氏が9年ぶりに現場復帰

FC東京が19日、成績不振を理由に城福浩監督(49)を解任し、後任には元同クラブ監督でW杯南アフリカ大会日本代表コーチの大熊清氏(46)氏が就任すると発表した。

9年ぶりに監督に復帰する大熊氏は、1987年に中央大学卒業後、東京ガスに入社、東京ガスFCのディフェンダーとして活躍。1995年に監督に就任してJFL(ジャパンフットボールリーグ)で優勝争いに絡む実力チームに育てた。1999年にJ2に参入、1年でJ1に昇格、2001年まで監督を務めた。その後U19、U20日本代表監督などを歴任して2006年に日本代表コーチに就任、W杯南アフリカ大会で岡田監督の下でベスト16の成績を納めた。大熊氏は「サッカーの原点・本質をもう一度見直し、責任ある試合やプレーをして、ご支援をいただいている関係者の皆さまやファン・サポーターの期待に応えられるように全力で、頑張りますので、応援をよろしくお願いします」とコメントを発表した。
 
 城福監督は、早稲田大学卒業後に富士通に入社、川崎フロンターレの前身・富士通サッカー部で活躍して1996年に監督に就任したが、同年秋にJリーグ入りを表明してプロ監督を招聘したため社業に就き1998年に同社を退社。その後、東京ガスに呼ばれてFC東京のJリーグ入りの準備に加わり、1999年から育成部門の指導者として日本サッカー協会でジュニアユースの監督などを務めた。2008年にFC東京の監督に就任、低迷していた成績を6位にあげ、2009年はナビスコカップで優勝しリーグ戦も5位になるなど手腕を発揮した。今シーズンの新体制発表では3つのタイトルのうち一つはとると高い目標を掲げていたが、移籍やけが人などの影響もあり、23節終了時までの成績が4勝9分け10敗と振るわず1降格圏内の16位に落ち込んだ。城福監督は「2年9カ月、選手から学び、選手と過ごせることに誇りを感じながら毎日過ごしてきました。関わった全ての選手にお礼をいいたいと思います。そして、彼らの成功を祈っています。一緒に闘い続けたスタッフ、いつもチームを支えてくれたFC東京のファン・サポーターの皆さまに感謝申し上げます」とコメントを発表した。