川崎市麻生区でナチュラリスト入門講座 : 里山フォーラムin麻生が麻生区などと共催

多摩丘陵の自然と風土を次代につなぐ活動や川崎市麻生区内で里地里山の保全活動を行う団体のネットワークづくりなどを行っている「里山フォーラムin麻生」が麻生区と協働で9月から2011年3月まで全12回のカフェ塾「里地里山ナチュラリスト入門講座1」を開催、参加者を募集している。

「里山フォーラムin麻生」は、身近な自然と人間の関わりを学びながら、区内に残された貴重な里地・里山を守る活動をする人を育てようと、平成22年度の区民協働事業としてこの講座を企画。区内で里地・里山保全活動などを続ける市民団体会員が講師となり、座学とそれぞれの活動現場の実習を通してナチュラリストの育成をめざす。

講座は、月2〜3回原則土曜日の午前中に開催し、区内の水系踏査、植物繊維の糸づくり、地層、うどんづくり、在来野菜、野鳥観察など多岐にわたる内容を学ぶもので、興味のある講座の単発だけの受講も可能で、全回出席すると「里地里山ナチュラリスト認定証」が交付される。

対象は、中学生以上で里地・里山活動に関心のある人ならだれでも可能。定員は各回20人程度で申し込み多数の場合は抽選。参加費は1300円で全回の場合は3,000円。

申し込みは、麻生市民館に電話(044-951-1300)・FAX044-951-1650)・葉書(〒215-0004 川崎市麻生区万福寺1-5-2)または直接。

問い合わせは電話080−6787−4123里山フォーラムin麻生事務局 E-mai satoyamaforum@gmail.com


日程と内容・講師

1)9月11日 午前9時30分〜午後2時30分(9時15分鶴川駅集合)
 
基調講演「身近な足元の生物多様性」、岡上地域の水踏査(午前;鶴見川~川井田谷戸~和光大学、午後;池~梨の木緑地~谷戸の田んぼ)
 
会場=和光大学・岡上地区
 
講師=和光大学教授 堂前雅史さん、協力 NPOかわさき自然と共生の会

2)9月18日 午前9時30分〜午後0時30分
 
竹の学習 「放置竹林を宝の山にしよう」
 
会場=柿生地区会館、柿生の里特別緑地保全地区
 
講師=日本の竹ファンクラブ代表 平石真司さん、 和光大学非常勤講師 関根秀樹さん、早野聖地公園里山ボランティア 友部常松さん

3)9月23日 午前9時30分〜正午
 
センスオブワンダー 植物の繊維発見から糸づくりへ
 
会場=麻生市民館
 
講師=ナチュラリスト 高柳芳恵さん

4)10月9日 午前9時30分〜午後0時30分
 
自然観察の目・作業の目 柿生の秋の自然観察
 
会場=柿生地区会館、柿生の里特別緑地保全地区
 
講師=NPOかわさき自然調査団水田ビオトープ班 岩田臣生さん、岩田芳美さん

5)10月後半か11月 午前9時30分〜正午
 
水辺の生き物 身近な川で魚を採ろう
 
会場=鶴見川 開戸親水広場
 
講師=和光大学教授 堂前雅史さん、鶴見川流域ネットワーキング会員

6)11月20日 午前9時30分〜正午
 
麻生の地層と地形 鶴見川流域の地層
 
会場=柿生地区会館、現地
 
講師=多摩川流域自然史研究会 増淵和夫さん

7)12月5日 午前9時30分〜午後1時
 
野外で調理 「正しい火」を学ぶ、麻生産小麦でうどん作り(ファーマーズレストランⅢ)
 
会場=黒川青少年野外活動センター
 
講師=和光大学非常勤講師 関根秀樹さん、神奈川県ふるさと生活技術指導士 山田美智子 

8) 12月23日 午前9時30分〜午後2時
 
神奈川の在来野菜について 万福寺人参品評会に参加
 
会場=麻生市民館
 
講師=野菜ソムリエ(神奈川県農業技術センター)成松次郎さん、万福寺人参友の会会長 高橋清行さん 

9) 1月8日 午前9時30分〜正午
 
野鳥観察 多摩丘陵の冬の野鳥観察会Ⅱ
 
会場=現地
 
講師=かわさき自然調査団野鳥班 瀧孔一郎さん

10)1月29日 午前9時30分〜正午
 
里地里山作業とコミュニティ(多摩美の森の会では) 作業の基本からコミュニティづくりへ
 
会場=多摩美町会会館、麻生区健康の森
 講師=元環境局緑政部健康の森担当 萩原哲さん、多摩美の森の会代表 間野洋さん

11) 2月12日 午前9時30分〜正午
 
循環する里地里山(早野梅ヶ谷界隈では) 炭焼きを通して
 
会場=循環する里地里山(早野梅ヶ谷界隈では) 炭焼きを通して
 
講師=早野聖地公園里山ボランティア 小泉清さんほかボランティアメンバー

12)3月19日 午前9時30分〜正午
 
柿生の春の植物観察
 
会場=柿生の里特別緑地保全地区
 講師=自然観察指導員 高橋英さん 柿生の里メンバー