社会人アメリカンフットボールの1部リーグ−Xリーグの2010年シーズンが開幕、同リーグ東日本の覇者を決める「第34回パールボウル」が5月1日から始まった。昨年準決勝戦で敗れ2連覇が阻まれたD組の富士通フロンティアーズは、大会3日目の5月15日に初戦のオール東京ガスクリエイターズと対戦、8本のタッチダウンなどで52対7と圧勝した。
写真=第3Q、残り1ヤードに飛び込んでタッチダウンを奪った金雄一(#30・撮影 : 山本真人)
パールボウルは、12チームを4ブロックに分けてリーグ戦を実施、各ブロックの1位が準決勝に進出、7月1日に決勝戦を行う。大会は、各ブロックのリーグ戦と準決勝は川崎市川崎区の川崎球場で、決勝戦は東京ドームで行われる。ことしからルールが一部変更され、リーグ戦も1クォーター15分になった。
富士通対東京ガスの試合は、富士通がランニング・バック金雄一が第1Qの7分32秒に先制TDを奪うと第2Q、第3Qでもそれぞれ1本TDを決め、同じポジションの進士祐介も第2Q、第3Qで各1本のTDを奪うなどランニング・バックが大活躍。点差が開いた後半は、次々とメンバーを交替、第4Qには3人目のクォーター・バック平本恵也がワイド・レシーバー強盛へ46ヤードのタッチダウンパスを成功させ、登録の60人の選手全員が出場して順調に初戦を飾った。
一方、この試合が2戦目の東京ガスは、第1Q終了前に富士通陣内深くまで侵攻し、第2Q開始直後にランニング・バック片山敦夫が走り込んでTD(写真左)を奪って反撃、攻守切り替え直後にはディフェンス陣がクォーターサックを決めて富士通の攻撃を阻むなど意地を見せたが、その後は、引き締めを強めた富士通ディフェンスに攻撃を阻止され大差で敗れた。
富士通は5月29日午後2時からオール三菱ライオンズと対戦する。