川崎市多摩区のナシ園で初のコンサート : 満開の白い花と音楽がコラボ

100411nasien 4 川崎市多摩区中野島の田村果樹園で4月11日、初の「梨畑音楽祭」が開かれ、見ごろを迎えた白い花の下で近所の親子連れなど約70人がゆったりと音楽を楽しんだ。

写真右(撮影:山田康元さん)=ナシ畑の下で歌う地元出身のシンガーソングライターの梨花さん



100411nasien 1 午後1時からのコンサートには、地元・中野島出身の若手シンガーソングライターの梨花さん、フルート奏者の湊愛子さん、ピアニストの浅羽由紀さんの3人の女性音楽家が出演、演奏前に園主の田村忠蔵さんが「ナシの白い花を見ながら音楽を楽しんでください」とあいさつした。
 最初に湊さんがフルート、オカリナ、篠笛でおしゃべりをまじえながら「さくら」「上を向いて歩こう」などなじみの曲を演奏して観客をくつろがせた。
続いて梨花さんが「帰る場所」「手と手をつないで〜やさしい場所へ」などオリジナルの4曲をのびやかな声で弾き語りを披露、CDも発売している浅羽さんは、梨園にちなんで「なか100411nasien 6たん おばあちゃんの畑」などを演奏した。フィナーレには湊さんが4穴のミニハーモニカで「聖者の行進」をみごとに演奏、3人で「花」「夕焼け小焼け」などを歌い、観客から大きな拍手を受けていた。
会場のナシ畑近くには大きなこいのぼりもあがるなどのんびりとした雰囲気。演奏が始まると音に引き寄せられてナシ園を訪れる散歩の人もあった。
田村果樹園は川崎の特産品・ナシへの理解を深めようと、市内のナシ生産農家有志の提案でセレサ川崎果樹部が6、7年前から行っているナシ園開放に協力しており、地元ではナシ花見の会場として親しまれている。この音楽祭は、ナシ園開放を発案し、5年前からナシ園でコンサートを催している宮前区有馬の持田正さんの勧めで開いた。

写真左上=フィナーレに3人で演奏。同右下=演奏に聴き入る参加者、同下左から=あいさつする農園主の田村さん、フルート奏者湊さん、ピアニスト浅羽さん(以上撮影:山田康元さん)



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